旅先で子どもたちと一緒に遊園地と動物園を楽しみたい。できれば温泉にも入って美味しい料理も食べたい。その願いを叶えてくれるのが、浜松市郊外の舘山寺です。

舘山寺は浜名湖畔にあり風光明媚な温泉地。周辺には動物園や遊園地のほか、遊覧船や日本で唯一の湖上を渡るロープウェイも楽しめます。
今回は家族で舘山寺が満喫できる1泊2日モデルコースを、写真多めにご案内します。

舘山寺へのアクセス方法は？

静岡県西部に位置する浜名湖には、多くの入り江があります。舘山寺はその入り江のひとつ内浦と、浜名湖の本湖とに面した温泉地です。

アクセス方法ですが、車の場合は東名高速道路・浜松西ICから7キロほど。公共交通機関を利用する場合は、JR浜松駅から路線バスで約40分（乗り換えなし）です。
温泉地といっても、市街地からそれほど遠くないんですよ。

1日目：AM～）浜名湖遊園地パルパル

舘山寺に到着したら、まず浜名湖遊園地パルパルへ。

パルパルには3歳前の子どもで楽しめるアトラクションがあるので、遊園地のプレデビューにぴったり。年齢が上がるほど利用できるアトラクションが増え、たっぷり遊べます。

園内はエントランスゾーン、モンテゾーン、レイクサイドゾーンの3つのゾーンに分かれ、30種類ほどのアトラクションが楽しめます。

週末を中心にキャラクターショーが開かれるパルステージや、夏季には大人気のパルプールもOPEN！　浜名湖畔を渡る風をぜひ感じてみて！

ここからは園内の様子を少しだけご紹介。

1）センターハウスの中心部分です。ウェルカムボードにはパルパルファミリーが。入園記念に撮影しちゃおう♪

レイクサイドゾーンやモンテゾーンへは、ボードの後ろにあるエスカレーターで上がりましょう。

2）園内の総合売店・パルショップには、パルパルのオリジナルグッズをはじめ、浜松のお土産品が揃っています。
お土産品以外に、「カチューシャ」や「おなまえホルダー」も人気です。

3）手荷物を預けるコインロッカーも完備。

4）回転すしカート「まわるんじゃ～」は、国内で初めてお寿司をテーマにしたアトラクション。エントランスゾーンで密かな人気です。

続いてモンテゾーンとレイクゾーンです。

1）大観覧車コクーの高さは全高約60メートル（海抜約85メートル）。6人乗りの広いゴンドラで浜名湖を一望！

2）どんぐりの形をイメージしたティーカップ「どんぐりーの」は、3歳以上からOKです。※要・中学生以上（有料）の同伴者

3）パルパルのメリーゴーランドは、とっても珍しい2階建て。どれに乗ろうか迷っちゃう♪　※3才未満は中学生以上（有料）の同伴者・要

1）急流すべり「ドン・ブラーコ」は暑い日に限らず大人気。最後に水しぶきを上げてザブーン！

2）ワイルドストームの傾斜角度は最大で60～70度。乗れば絶叫間違いなし!?

3）バイキングに乗りたくなったらキャプテンパレオの海賊船へ。揺れるたびに浜名湖へ飛び込むような感覚を味わってみて。

これらのほか、パルパルにはまだまだ楽しいアトラクションがいっぱい！　旅行初日にたっぷり遊び疲れたら、舘山寺温泉で癒しましょう。

1日目：PM）ロープウェイ＆浜名湖オルゴールミュージアム

舘山寺では湖畔の遊園地で遊ぶ合間に、日本で唯一の湖上を渡るロープウェイへ乗ることができます。というのは、舘山寺ロープウェイの乗り場がパルパル園内にもあるから。

もちろんロープウェイ乗り場へは静岡県道320号線から行くこともできます。

乗り場の目印は明るい茶色をした時計塔です。パルパル園内では、センターハウスからモンテゾーンへ出てすぐ右側にあります。

パルパル滞在中にロープウェイへ乗ることも可能で、乗車券は乗り場で買うことができます。パルパルのフリーパス券をもっていればロープウェイにもそのまま乗車が可能なのでお得です。

ロープウェイから園内に戻る際は、入園券かフリーパス券を園への出入り口でご提示くださいね。

ロープウェイは色とデザインが異なる2基のゴンドラが交互に運行中。全長723メートルで、「かんざんじ駅」と対岸の大草山山頂にある「大草山駅」とを結んでいます。

乗車時間は片道約4分。ぐるっと360度、浜名湖の大パノラマをご覧いただけます。

大草山駅の建物は3階建てで、屋上の大草山展望台からは麓の舘山寺はもちろん、奥浜名湖やアクトタワーも見えます。

上の画像は毎時00分になると季節と時間に合う曲を演奏するカリヨン（組鐘）です。演奏時間の少し前から待機する方がいるほどの人気ぶり！

館内1Fはオルゴールショップと体験工房です。可愛らしいオルゴールがずらりと並ぶショップは、見ているだけでも心がほっこり。体験工房ではオリジナルのオルゴール作り（有料）が楽しめます。

制作時に選べるオルゴール曲の種類は豊富で、「こんな曲も!?」と驚く方も。楽しみながら思い出が作れますね。

館内の2・3Fは浜名湖オルゴールミュージアム（有料エリア）です。入って中央奥には存在感バツグンのフェアグラウンドオルガンが。そのほか、コンサートカリヨンやシリンダーオルゴールなどを展示しています。

こちらでは毎時05分と35分から各15分間ずつ、自動楽器演奏のミニコンサートを鑑賞可能です。

2日目：AM～）浜松市動物園

舘山寺温泉でのんびりと過ごしたら、2日目は浜松市動物園（はまZOO）へ。

自然の地形を生かした園内では、クマ、トラ、ライオン、ゾウなどの大型動物はもちろん、鳥類やカピバラ、カンガルーなどを見ることができます。
パンダなどの珍しい動物以外は、ひととおり飼育しているんですよ。

入園ゲートから間もなくの所にあるヤギ・ヒツジゾーンでは、毎日2回、無料でエサやり体験ができます。

時間は9:00～と13:30～です。体験できるのは先着順で20人ほどなので、気になる方はお早めに。

フライングケージではトキ、カモ、キジ、ハト、インコの仲間などを飼育中。木の上から視線を感じることがあるかも!?

上の画像、左側のサルはゴールデンライオンタマリンです。なんと国内で飼育しているのは浜松市動物園だけ！
とっても貴重な動物なので、ぜひご覧下さい。

園内のほぼ一番奥（ミニサファリ）では、シマウマやダチョウ、キリンなどを見ることができます。目の前には売店や休憩所があるので、動物たちの様子をの～んびりと観察OK。

動物園へ行ったらニホンザルのサル山は外せませんよね。

浜松市動物園のサル山は子どもでも観察できるように、地面から柵までそれほど高くありません。透明のプラスチック板が嵌め込まれている場所があるのも嬉しい配慮。サルの可愛らしい動きを、お見逃しなく。

2日目：PM）浜名湖遊覧船

多くの入り江を持つ舘山寺では湖上遊覧が楽しめます。

動物園から浜名湖遊覧船乗り場までは、西（舘山寺温泉方向）へ200メートル足らず。予約不要の定期便は、舘山寺旅行の締めくくりにぴったり！

遊覧船は双胴船ハイビスカスと奥浜名丸の2隻です。どちらの遊覧船も空調・トイレ完備。安心して湖上遊覧が楽しめますね。

気になる航路は「舘山寺航路30分周遊コース」「舘山寺航路30分周遊コース」と「瀬戸航路30分片道コース（2022年7月現在運休中）」の2種類です。

「舘山寺航路30分周遊コース」は、フラワーパーク港または、かんざんじ港から出港。東名高速道路の浜名湖橋をくぐり、奥浜名湖の景色を眺めた後、各港に戻ります。

双胴船ハイビスカスは屋上デッキ（ルーフトップ）タイプ。天気の良い日には、湖風を受けながら浜名湖の景色を存分に味わえると好評です。ただし、日除けがないので暑さ対策は忘れずに。

屋上デッキだけではなく、双胴船ハイビスカスは室内からの眺望もgood！　気温が高い時間帯等は、クーラーが効いた室内でのんびりと湖上遊覧を堪能する方も。

浜名湖遊覧船の運航時刻表は、日中おおよそ1時間に1本（夏休み等は増便あり）。遊覧船からパルパルやロープウェイを見て、舘山寺で過ごした思い出を振り返ってくださいね。

※風速や波の高さが運航中止基準値を超えた場合は運休になります

雨天時のお勧めスポット

せっかくの旅行当日が雨天だと、屋外型の施設へ行くのは躊躇しますよね。そんな時には舘山寺ではありませんが、こちらのスポットがお勧めです。

●電車利用の場合…JR浜松駅南口から東へ徒歩約7分の「浜松科学館」。
全天候型で館内は、自然・力・音・光・宇宙の各ゾーンに分かれ、遊びながら科学を学ぶことができます。プラネタリウムも人気です。

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●車利用の場合…浜松市郊外にある「うなぎパイファクトリー」。
浜松の大人気銘菓・うなぎパイの製造工場を見学したり、うなぎパイを使ったオリジナルスイーツを味わったりできます。

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浜名湖舘山寺で楽しいご旅行を。

（文・写真：麻生のりこ）