わんわんレポート
2022.12.28 モデルコース

【浜名湖観光】初詣にも!犬連れで行ける寺院「方広寺」を散策してみた!

 

前回のわんわんレポートから引き続き、浜名湖地域の犬連れで楽しめる初詣の寺院を紹介していきます。

今回ご紹介するのは、昨年創建650年を迎えた「臨済宗方広寺派大本山 方広寺(ほうこうじ)」。

 

 

自然に囲まれたパワースポットだけでなく、国重要文化財・登録文化財の建物を有している広大な境内には見どころが盛りだくさん!

寺院の本堂までの散策コースは、全部で2コース、写真多めでご紹介いたしますね。

 

 

前回ご紹介した初詣に犬連れで行ける寺院「初山宝林寺」については、こちらをご覧ください。わんこへの愛があふれた素敵なお寺になります。

▶▶記事を見る

 

 

自分と似た羅漢に出会えるかも!?

奥浜名湖のパワースポット「臨済宗方広寺派大本山 方広寺」

 

 

「臨済宗方広寺派大本山 方広寺」は静岡県浜松市北区引佐町にある寺院で、後醍醐天皇の皇子・無文元選禅師によって開山した東海地方屈指の名刹です。

また、井伊直政の母・おひよの出身である奥山家ゆかりの寺でもあり、井伊谷三人衆を味方につけた徳川家康が三河・吉田城から遠州攻めを行う途中で、方広寺に滞在したとも伝えられています。

正式な寺の名は「方広萬寿禅寺」、別称「奥山半僧坊」とも呼ばれていますが、地元市民からは「半僧坊」という名で親しまれています。この「半僧坊」とは、正しくは方広寺の鎮守様で厄難消除、海上安全、火災消除、良縁成就にご利益があるとして信仰されています。

 

 

方広寺の境内散策コースは、この2コース!

左/半僧杉コース・右/哲学の道コース

ここからは、方広寺境内の散策コースをご紹介します。

 

寺院の本堂へ向かう道は、①奥山半僧坊の化身「半僧杉」を通るコース②昔ながらの道「哲学の道」を通るコースの2つ。

どちらの道も500体もの羅漢(自らの修行を極めて悟りを開いた石像)がお出迎えしてくれ、自然を目一杯に感じることができます。

行きと帰りで違うコースを楽しむのも良いかもしれませんね。

 

 

左/総門・右/山門

この2コースの分かれ道は、参道入口を入って総門と山門を超えた先、道が二手に分かれたところからになります。

 

山門を超えた後の道

 

ここまでの道の途中には、石橋と五百羅漢がお出迎えしてくれます。羅漢とは、自らの修行を極めて悟りを開いた石像のこと。ここの羅漢像は、見るときによって数が変わるという不思議な説があるんですよ!

石橋と五百羅漢は今から252年前、明和7年に三河の石匠親子ニ代が完成させたものですが、いつからこの不思議な説は生まれたのでしょう。

このコースを選んだ方は、ぜひ羅漢の数を数えてみてくださいね。

 

石橋と五百羅漢

 

 

①奥山半僧坊の化身「半僧杉」を通るコース

 

半僧杉コースは、石橋と五百羅漢を過ぎたところ、二手に分かれた道を右折します。

 

坂になっているのでゆっくり上がりながら、道の途中にある羅漢を1体1体見ていくのも面白いです。みんなお顔が違っていて「この中に自分と似た羅漢がいる」なんて説があるのが頷けます。

 

坂を上がった右手側に、建物と一緒に現れた大きな杉が「半僧杉」になります。

 

半僧杉

この僧杉は方広寺の鎮守様である「奥山半僧坊」の化身ともいわれ、市の指定天然記念物にもなっています。根廻り7.55m、目通り5.75m、樹高43m、枝張り19mとまさに大木!樹齢は不明とされていますが、青空に向かって伸びる杉はこれまでに本当の歴史ストーリーを見てきたんですね。ロマンを感じます。

この半僧杉をすぎると、いよいよ方広寺の本堂が見えてきますよ。

 

 

②昔ながらの道「哲学の道」を通るコース

 

一方で哲学の道コースは、二手に分かれる道のうち左折して砂利の道を進みます。

この道こそ「哲学の道」。取材時はちょうど日の光が差し込み、まるで歓迎されているかのような感覚と幻想的な雰囲気に包まれました。

 

 

 

この哲学の道には、「延命半僧杉」という名のパワースポットが!

こちらは大火を経験してもなお幹の中が炭化し再生し続け、130年以上も生き続けた大杉の切り株だそう。こちらで生きるパワーをいただいていきましょう。

 

延命半僧杉(パワースポット)

赤い鳥居を過ぎて、道を進むと高い階段の先に神社がありました。

こちらは方広寺ゆかりの龍神様をお祀りしている「椎河大龍王堂」になります。

方広寺の開山さまが増水した河に難儀していたところ、龍神様が橋となり開山さまをお渡ししたという伝説があるそうです。

 


左/椎河大龍王堂

 

椎河大龍王堂を過ぎると、それまで厳かな落ち着いていた雰囲気から光が差し明るい雰囲気になってきます。日差しが木々をより輝かせていて、とても綺麗でした。

 

 

そして、木々とともに目に入ってきたのはこの赤い橋「亀背橋」。

 

亀背橋

この橋の上からは、今まで登ってきた道が見渡せるようになっています。

 

 

少し急な道を進んできましたが、ここで綺麗な景色を見ながら一休憩しましょう。

この橋を抜ければ、①半僧杉コースの道と合流し、本堂が見えてきます。

 

 

東海屈指の建物!方広寺の本堂

 

 

2つの散策コースの先には、間口32m奥行27mもの大きさの本堂が待っています。

 

こちらは、1905年から1918年にかけて竣工された東海屈指の建物で、国の登録有形重要文化財にも指定されています。建物内にわんこは入れませんが、国重要文化財である釈迦三尊像も安置されています。また、本堂の横に位置する「半僧坊真殿」もお連れ様と交代でご拝観してみてくださいね。

 

 

初詣情報についてはこちら!

 

三重塔

気になる年末年始の情報ですが、2022年12月31日の23:45から除夜の鐘撞きが行われます。こちらは、大晦日の9:00より整理券を配付ということなので時間に余裕をもっていきましょう。

また、方広寺の参道を灯篭がやさしく灯す「和の灯り道」は、大晦日から三が日(12/31~1/3)の18:00から毎晩開催。同時に三重塔・亀背橋・半僧坊真殿・方広寺本堂もライトアップするとのことで、散策だけでも十分楽しめますね。

 

 

以上、犬連れで散策を楽しめる寺院「臨済宗方広寺派大本山方広寺」。

いかがだったでしょうか。

 

こちらの寺院は、初詣だけでなく通常時も境内散策することができます。

訪れる際は、トイレ袋を持参し愛犬のリードは必ず着用してくださいね。

境内のパワースポットや500体もの羅漢像、そして半僧杉と見どころが多く楽しめるこの寺院。

ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

  • 臨済宗方広寺派大本山 方広寺

住所:〒431-2224 静岡県浜松市北区引佐町奥山1577-1

電話番号:053-543-0003

駐車場:公共駐車場あり

拝観料:大人500円、中学生以下200円

公式HP:臨済宗方広寺派大本山 方広寺(ほうこうじ) (houkouji.or.jp)

 

(写真)御手洗 里美

(文)夏目 実季