今回訪れたのは、浜松市中央区村櫛町にある浜名湖ガーデンパークです。
花博も開催された浜名湖ガーデンパークは、四季を通じて庭園美を楽しめるスポット。なんと、入場料は無料!
広さ56ヘクタール(東京ドーム約12個分)の園内では、季節の花々をゆったりと見て回れます。
写真提供:浜名湖ガーデンパーク
一部エリアを除き犬同伴OKのため、愛犬家のお出かけスポットとしても人気です。
週末ごとのイベントも豊富な、四季の彩りあふれる浜名湖ガーデンパークの魅力をご紹介します。
目次
写真提供:浜名湖ガーデンパーク
浜名湖ガーデンパークが誕生したきっかけは、2004年の「浜名湖花博」。
フランスの印象派画家でガーデナーとしても超一流であったクロード・モネの庭を再現した「花の美術館」や世界初「青いバラ」が話題を呼び、544万もの来場者数を記録しました。
2025年現在も、浜名湖の美しい自然と開放感あふれる景観のなかにある都市公園として、市民の憩いの場になっています。
浜名湖を見渡せる展望台、四季折々の花畑、モネの庭を模した庭園を楽しめるのが特徴です。
イベントや体験教室も開かれているので、何度訪れても楽しめます。
浜名湖ガーデンパークは敷地面積56ヘクタールと広大ですが、レンタサイクルや遊覧船「ガーデンクルーズ」を使えば、1〜2時間ほどで園内を周遊できます。
今回は園内をゆったり歩いて回りましたが、およそ2時間半ほどでぐるっと1周できました。
駐車場からほど近く、屋外ステージそばにある3,000m2の広大な「花ひろば」では、広場一面が季節の花で彩られます。
取材日はコスモスが真っ盛り。
他の季節の花広場の様子もご紹介します。
まず、春はネモフィラ!
写真提供:浜名湖ガーデンパーク
そして、夏はヒマワリ。
写真提供:浜名湖ガーデンパーク
取材当日も、花畑の中で多くの方がカメラを構えていました。
浜名湖ガーデンパークの公式HPでは常に開花情報を公開していますので「花みごろ」をチェックしてから訪れるのがおすすめです。
写真提供:浜名湖ガーデンパーク
浜名湖ガーデンパーク西側の「花の美術館」。ここは、印象派の画家クロード・モネが自宅に作った美しい庭を再現した空間です。
薄桃色の建物の周りはフランス・シヴェルニーにあるモネの庭のように「花の庭」と「水の庭」の2つのコンセプトで構成されています。
「花の庭」の見どころは季節の花々。
バラの大アーチを中心に、見事な花壇が配置されています。特に、4~5月はチューリップ、フジ、バラと、いつ訪れても色彩豊か。
写真提供:浜名湖ガーデンパーク
「水の庭」では、春から夏にかけてスイレンの花が咲き、まるでモネの代表作である「睡蓮」のようです。
水の庭にかかる橋から、時間を忘れてスイレンの浮かぶ池を眺められます。
取材に訪れた日は、コスモスとダリアが咲いており、秋の美しい庭園に気分もリフレッシュできました。
花ひろばやイベント会場近くに建つのが、高さ50mの展望塔です。
エレベーターで最上階まで登れば、浜名湖ガーデンパーク内はもちろん浜名湖周りを一望できます。
展望フロアへ向かうエレベーターから降りてすぐ、思わず「わあ!」と声をあげられるお客様も。
晴れた日には、南アルプスや富士山や浜名湖と太平洋が繋がる今切口(いまぎれぐち)まで見渡せます。
展望塔の利用は、高校生以上は1人300円(税込、2025年11月現在)です。
4月と5月は17:00まで、それ以外の月は16:30まで入場できます。展望デッキには屋根がないので、雨の日の利用にはご注意ください。
花の美術館は、浜名湖ガーデンパークの入り口から最も遠いところにあります。
駐車場からは1km以上あるので、船着場が花の美術館前にある遊覧船「ガーデンクルーズ」を使うのがおすすめです。
ガーデンクルーズは、大人片道700円(往復1,200円)、子ども片道350円(往復600円)で乗船できます。(価格は2025年11月現在)
ガーデンクルーズの船着場は入り口側の体験学習館南側と、花の美術館の南側の2箇所。水上から優雅に庭園を眺められます。
・トイレ・授乳室・休憩所の有無・位置
園内のトイレは全部で11箇所。屋外トイレも整備されていて気持ちよく使えます。
授乳室は体験学習館内に設置されています。
ゆっくり休める休憩所は園内に20箇所以上あり、喫煙可能な箇所も4箇所設けられています。
・バリアフリー対応状況
車椅子・ベビーカーは、園内3箇所の案内所で無料でレンタル可能。シニアカーも、体験学習館管理センターで500円で借りられます。
いずれも先着順です。
・売店・カフェ・レストランの有無・おすすめ品
南案内所側の橋「南エボ橋」付近に食事処「のたね」があります。
また、緑地広場北側と、花の美術館前にオープンカフェがあります。まるでダマスクローズそのものを口にしたかのような豊かな香りが広がる「ローズソフトクリーム(税込450円)」。
今回はさらにゴージャスなキングローズソフトクリーム(税込550円)をいただきました。
ガリカローズのジュレと、ローズヒップのジャムが添えてあり、3種類のローズを一度で楽しめます。
また、週末にはキッチンカーが多数出店しています(冬季を除く)。
平日は混雑することはありません。ただし、大型イベントが開催される週末はたいへん混雑します。
また、GWの5/3〜5/5は毎年終日混雑します。
大型イベント開催中は、ガーデンパーク直前の浜名湖大橋まで列ができることもあります。210円(普通車・2025年11月現在)かかりますが、眺めの良い「はまゆう大橋」を通るとスムーズに到着できます。
・住所/電話番号
〒431-1207 静岡県浜松市中央区村櫛町5475-1
電話番号:053-488-1500
・営業時間・定休日
開園時間
8:30~17:00
(4月・5月のみ)8:30~18:00
・休園日
年末年始(12月29日~1月3日)
浜名湖ガーデンパークへは、浜松西ICから車で約30分、舘山寺スマートICからは車で約20分です。浜松駅からは乗り換えなしでバス1本で行けます。
・車でのアクセス
東名高速 浜松西ICより約30分
東名高速 舘山寺スマートICより約20分
浜名バイパス新居弁天ICより約15分
駐車場は約1,800台と広々。駐車料金は無料です。
北駐車場:約380台(うち身障者用16台)
南駐車場:約170台(うち身障者用9台)、バス用15台
西駐車場:約780台
そのほか:約500台
駐車場は、南駐車場、北駐車場と、公園入口に近いところから埋まっていきます。南・北駐車場が満車になってから、西駐車場に停めていくことになります。
・公共交通機関でのアクセス
JR浜松駅よりバス約60分【料金】大人800円、子ども400円
浜名湖ガーデンパークの周辺には、浜名湖ならではの自然が楽しめるスポットや家族連れにもおすすめの遊園地、小さな水族館などがあります。
・浜名湖パルパル
・浜名湖オルゴールミュージアム
・浜松市動物園
・弁天島公園
・浜名湖体験学習施設ウォット
ぜひ、浜名湖ガーデンパークを訪れる際は、周辺スポットもあわせてお楽しみください!
\\浜松・浜名湖の//
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浜名湖ガーデンパークから、浜名湖沿いを北に車で12分ほど行くと「はままつフラワーパーク」があります。はままつフラワーパークは、観光地でもある舘山寺に位置し、近隣には「浜名湖パルパル」や「浜松市動物園」がそろっています。
はままつフラワーパークの見どころは、世界一美しい「桜とチューリップの庭園」や、藤棚、温室、噴水ショー、イルミネーションです。
はままつフラワーパークは有料で、季節ごとに料金が変わります(大人1名500円〜)が、浜名湖ガーデンパークは通年無料、駐車場料金もかかりません。
動物園、遊園地と一緒に回るならフラワーパークがおすすめですが、四季の花を眺めながらゆったり過ごしたい方や、ガーデニングが好きな方には「浜名湖ガーデンパーク」がぴったりです。
1年を通じて最もお花が美しく咲き誇る4・5月は、開園時間を1時間延長して皆さまをお迎えします。
朝日に輝くみずみずしいお花の様子から、夕日の光の中で静かにたたずむ可憐な花びらの美しさまで、春から初夏にかけての花のリレーが心ゆくまでお楽しみいただけます。
浜名湖ガーデンパークは、本物の庭園美と非日常の開放感を味わえる無料スポット。
高さ50mの展望塔から浜名湖の景色を一望したり、「花の美術館」の美しい庭園を散策したりと、非日常の時間を満喫できます。
特におすすめは春から初夏ですが、1年中いつでも季節の花を楽しめます。浜名湖観光の途中に、季節の花々を見にぜひ立ち寄ってみてください。
【取材協力】浜名湖ガーデンパーク
【写真提供】浜名湖ガーデンパーク
【取材・文・写真】岸 桜子
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