浜松市の北の地域、引佐町には、ご夫婦が営む民家がある。名前は「ログハウスあきら」。名前だけでもインパクトが強いこの民家に、海の湖HAMANAジェンヌは民宿体験にやってきた。

　引佐町に住む人々の家の中に、木造の大きな屋根の家が目立つ。それがログハウスあきらだ。ログハウスは2階建てとなっていて、最大5人まで宿泊ができる。中へ入ると、そこは天然木材の優しい香りに包まれていた。机や椅子、階段の手すりなど、自然の木のままが使われているところに、このログハウスの味を感じる。玄関の隣にはお風呂場があり、お風呂はなんと薪を焚いてお湯を沸かすのだ。今日はこんなところに泊まれるのか！とジェンヌ達もウキウキしていた。

　ログハウスあきらは、名前のとおり、あきらさんという方が建てた民家だ。ここでは、民家での宿泊というだけではなく、あきらさんご夫婦が育てている野菜を使ってバーベキューをしたり、ご夫婦が育てているものを使った様々な体験をすることもできるのだ。

　到着し、ログハウスへ荷物を入れたらまずは夕食であるバーベキューの準備にとりかかる。準備もあきらさんと一緒に自分たちでするのがこのログハウスあきらの民宿体験の特徴である。ログハウスの道路を挟んだ向かい側、あきらさんご夫婦が育てている野菜畑で野菜を収穫する。種類は豊富で、野菜だけではなく、ブドウやいちごなどの果物も育てているのだ。

　収穫した野菜を切り、好きな飲み物を持ち寄って、畑の隣にちょこんと建てられた「バーベキューハウス」で、乾杯！！バーベキューでは収穫した野菜だけではなく、あきらさん自家製の豚ホルモンも食べられる。さらに、あきらさんがもち米から五平餅を作ってくれる。なんて贅沢なバーベキューなんだろう！ジェンヌ達もどんどん箸が進み、おなかいっぱいになるまで楽しんだ。

　食事を十分に楽しんだら、あとはお風呂に入ってお休み…なんて簡単に1日を終わらせないのがログハウスあきら。なんといっても、このログハウスにはカラオケがついているのだ！あきらさんの趣味であり、もう一つの顔である歌い手仕事から、練習のためにログハウス内にカラオケを設置したのだという。心ゆくまで歌って楽しんでくださいと笑顔であきらさんは言う。

　バーベキューとカラオケを楽しんだ次の日の朝は、奥様が作ってくれた朝食で始まる。ログハウスに差し込む朝日が気持ちよく、バランスを考えてくれた母の味、というような朝食で元気がでる。

　この日はフルーツ大福づくりと青じそジュースづくり体験を実施。大福のフルーツは、季節ごとに畑で育った果物を使ってつくる。今回はブドウがおいしくなっているとのことで、ブドウの大福を作ることになった。畑で作られているものを収穫し、作り始める。作り方は奥様が一から丁寧に、そして優しく教えてくれ、会話も弾む。ログハウスあきらでの体験はこの他にも味噌づくりや干芋・干し柿づくり、星空観察などができる。いずれも季節ごとに合わせた自然と触れ合う体験ばかりだ。体験と宿泊だけではない。畑を流れる川にはサワガニや魚がいて、空気もとても新鮮で、なんだか幼少のころに戻ったような温かさをこの場所では感じることができる。

　体験が無事終わり、そろそろお昼が近いころ。帰る時間が迫ってきた。荷物を詰めて、あきらさんと奥さんにお礼を言って写真を一緒に撮った。ふと、「なんだかまだここにいたいな」、とジェンヌ達がつぶやきながら車に乗り込む。ご夫婦とこの地でちょっとの時間を過ごしただけなのに、自然に癒され、子供のころに戻ったような気持ちにさせてくれたこの空間やご夫婦と離れるのは、少し寂しい気持ちになった。ここはきっと、私たちに日常を少しだけ忘れさせてくれる空間なんだ。

　地元の人や自然と触れ合いながらゆったりとした時間を過ごせる場所、引佐町のログハウスあきらへあなたも。

ログハウス宿泊体験について詳細はコチラ↓

リンクURL：ちょい旅　https://hamamatsu-daisuki.net/hamanako-choitabi/plan/theme07/post_96.php

撮影：海の湖HAMANAジェンヌ　御手洗里美

編集部：本目桜子