「音楽のまち」浜松

　東京からも大阪からも、新幹線で約1時間半で来ることのできる浜松市。ここは世界に名立たる楽器メーカーが集まる「音楽のまち」。JR浜松駅前にそびえ立つアクトタワーはハーモニカをモチーフにしており、同じく駅北口広場キタラでは頻繁に音楽コンサートも行われている。今回は音楽のまち浜松での、音楽の楽しみ方をご紹介したい。

今年も「ハママツ・ジャズ・ウィーク」がやってくる

　10月19日（土）から「ハママツ・ジャズ・ウィーク」が始まる。街中にジャズの音色が響き渡るこの「ハママツ・ジャズ・ウィーク」は1992年からスタートし、今回で28回目を迎える。浜松市とヤマハ株式会社、ヤマハ音楽振興会、浜松市文化振興財団、静岡新聞社・静岡放送が主催する文化イベントで、この期間は浜松中にジャズが流れ、まさに音楽のまちになる9日間なのだ。

　イベント期間中はアクトシティ浜松やクリエート浜松やかじまちヤマハホールなどの音楽ホールで演奏が繰り広げられる。

音符が踊り出すエンターテイメント「ストリートジャズフェスティバル」

　音楽は常に私たちの日常に溢れてはいるが、生の演奏を聴く機会はあまりないのかもしれない。音楽は人の心を癒し、演奏は人の心を釘付けにする。楽しんで演奏をする人と、心地良さを感じながら演奏を聴く人とが同じ空間を共有し、そこに誘われるようにまた人が集まる。

　この雰囲気は10月26日（土）と27日（日）に開催される「ストリート ジャズ フェスティバル」で体感することができる。JR浜松駅を降り立てば、北口広場のキタラや、ザザシティ浜松などで、地元浜松や近郊で活動するバンドが集まり、楽しみながら音を奏でている。

音楽に捧げた51年の人生「ビル・エヴァンス　生誕90周年記念 2Days 特別企画」

　アメリカのジャズピアニスト、ビル・エヴァンスをご存知だろうか。短すぎる人生の全てをジャズに捧げピアノを弾き続けた音楽家で、今もなお多くのファンを魅了し、彼の音楽に影響を受けたアーティストが多くいることは間違いないだろう。

　誠実とも言える音楽へのこだわりを持ち続けた彼の音楽に捧げた51年の生涯を知ることができるトークとライブが、10月24日（木）、25日（金）の2日間に渡りかじまちヤマハホールにて開催される。

　トークにはジャズ評論家の高木信哉氏、ライブでは田窪寛之氏率いるトリオに、トランペッターでありピアニストでもある曽根麻央氏が出演。現代的なアプローチで進化したビル・エヴァンスの世界観を2日間楽しめる。

お酒とともに楽しむ、雰囲気のあるJAZZ NIGHT

　少しずつ涼しくなり秋を感じ始める夜は、市内のジャズクラブにお酒を飲みに行くことをおすすめしたい。

　10月21日(月)には「Jazzy Night!〜ジャズで楽しむアニメ+αの世界〜」がThe Theater（ザ・シアター）で開催される。最近はジブリジャズなど、誰もが知っている曲がアレンジされていてとても親しみやすい。この日は、ジャズピアニストである佐藤允彦氏のアレンジしたアニメの曲を、浜松市出身の上杉亜希子氏の艶っぽい声で聴くことができる。雰囲気のあるシアター空間ならではの迫力のライブは聴き逃せない。

　また、「ハママツ・ジャズ・ウィーク」の開催期間中は市内の34店舗でジャズの生演奏が楽しめる。仕事帰りやもう1杯飲みたい夜にふらりと立ち寄り、好きなお酒を片手に、ジャズの音色を聴きながらゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

編集部：河野　美奈子

「ハママツ・ジャズ・ウィーク」については下記のホームページにて詳細をご確認ください。

http://hamamatsujazzweek.com

「ストリート ジャズ フェスティバル」や「街のジャズクラブ」についての詳細は下記ホームページをご覧ください。

http://hamamatsujazzweek.com/map/

ヤマハ創業者「山葉寅楠」（浜松偉人伝）について

https://hamamatsu-daisuki.net/industry/greatmen/greatmen01.html

イノベーションロード（ヤマハ株式会社 企業ミュージアム）

https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/