うなぎパイファクトリー
めくるめく、うなぎパイワールド。
浜松名物『うなぎパイ』の
1日の生産本数は、
なんと約200,000本!
工場には洒落、タレにはにんにくがきいてます
天下に誇る浜松名物『うなぎパイ』の1日の生産本数はなんと約20万本。その生産をしているのが、一般人が見学できるように05年に設立された『うなぎパイファクトリ-』である。この工場、ただの工場と思ったら大間違い。洒落た趣向で訪れる人を楽しませる、アミュ-ズメントパ-クなのだ。
パイが焼ける幸せな匂いに包まれたロビ-は、まるで美術館の雰囲気。最初の観賞物、大理石の壁にディスプレイされたオブジェ風な銀のプレ-トには、うなぎパイの製造工程が刻まれている。プレ-トは開閉式になっていて、開けると、なんと職人さんの壁画が登場する。ほとんどの工程を機械ではなく、一人前になるまで10年かかるという職人さんの手で作られているうなぎパイ。ここに描かれている生地をこねる工程に、1本あたり約9,000層にも折り重ねられたうなぎパイのおいしさの核心に迫る企業秘密があるため絵で見せているそうだ。次に目に飛び込むのは、壁の一部をくりぬいた小さなガラス窓。そこからオーブンの中でうなぎパイが焼き上がる様子や、隠し味ににんにくをきかせているという秘伝のタレを塗る様子を見ることができる。まるで“動く絵”である。
感心したり笑ったり。楽しさ満載の新名所
手すりにうなぎをあしらった階段を登った先のロビ-からは、階下の自動包装の様子が一望できる。2階の目玉コ-ナ-は、「うなぎパイシアター」。“うなくん”という可愛らしいキャラクターが、うなぎパイができるまでを詳しく教えてくれる。そして、シアタ-を出ると、順路は、「うなぎの寝床」というトンネル展示へと続く。このトンネルの壁には、うなぎパイにまつわるさまざまな展示がある。ブレイクの一役を担った名コピ-“夜のお菓子”誕生の真相や、試作品としていろいろな形が考えられていたことなどがわかって興味深い。トンネルを抜けると、大きなうなぎパイとうなぎパイナッツ入り、うなぎパイV.S.O.P.のオブジェが。この間で記念撮影ができるのもサ-ビスポイントだ。この巨大うなぎパイ、個包装の文字まで本物と同じというのも笑いを誘う。
見学コ-スはここで終るが、お楽しみは終らない。2階のうなぎパイカフェのオリジナルスイーツとお茶は絶品。1階売店では、直営店限定のお徳用袋や、うなぎパイストラップなどユニークなグッズが手に入る。お菓子としての完成度はパ-フェクトなうなぎパイ。その真摯なこだわりと、笑いどころ満載の演出が引き立てあって、関心したり笑ったり。それがこのうなぎパイファクトリーの楽しさだ。
うなぎパイのミルフィーユ仕立て
ここでしか味わえないオリジナルスイーツが楽しめるうなぎパイカフェ。一番人気は、うなぎパイミニと自家製ジェラート、季節のフルーツのハーモニーがたまらない逸品。ぜひお試しあれ。