2022.09.21
栃木県日光市をご紹介します。
日光市は、徳川家康公ゆかりの地です。
【日光東照宮】
日光東照宮は、元和(げんな)3年(1617)徳川初代将軍徳川家康公をお祀りした神社です。家康公は、天文11年(1542)12月26日三河国岡崎城(愛知県岡崎市)でご誕生になり、幼少より苦労を重ね戦国乱世を平定され、幕藩体制を確立されました。そして、世の中に秩序と組織を形成し、学問を勧め産業を興し、江戸時代260年間にわたる平和と文化の礎を築き、近代日本の発展に多大な貢献をされました。
家康公は、元和2年4月17日駿府城(静岡県静岡市)で75歳の生涯を終えられ、直ちに久能山に神葬されました。そして御遺言により、一年後の元和3年3月から4月にかけて久能山より現在の地に移されました。正遷宮は、同年4月17日二代将軍秀忠公をはじめ公武参列のもと厳粛に行われ、ここに東照社として鎮座しました。その後正保2年(1645)宮号を賜り、東照宮と呼ばれるようになりました。尚、現在のおもな社殿群は、三代将軍家光公によって、寛永13年(1636)に造替されたものです。
御本社・陽明門・唐門等40棟の建造物が世界文化遺産に登録されています。
【日光山輪王寺】
日光山は天平神護二年(766年)に勝道上人により開山されました。以来、平安時代には空海、円仁ら高僧の来山伝説が伝えられ、鎌倉時代には源頼朝公の寄進などが行われ、関東の一大霊場として栄えました。江戸時代になると家康公の東照宮や、三代将軍家光公の大猷院廟が建立され、日光山の大本堂である三仏堂と共にその威容を今に伝えております。
三仏堂・大猷院・開山堂等38棟の建造物が世界文化遺産に登録されています。
【日光二荒山神社】
日光二荒山神社は、男体山(古く二荒山という)を御神体山として奈良時代に奉祠されたお社です。
「奥宮」は天応2年(782年)に創建され、その2年後に「中宮祠」が中禅寺湖畔に創建されました。“二荒”を音読みにしてニコウ。これを“日光”の字を当ててニッコウと読み、地名の語源となっております。
下野国一之宮として広く全国の崇敬を集め“日光だいこく様”として親しまれています。境内は華厳滝・いろは坂・日光連山等が含まれ、日光国立公園の中枢をなし、その広さは約3,400ヘクタールに及びます。
御本社・別宮・神橋等23棟の建造物が世界文化遺産に登録されています。