2023.03.24
徳川家康公の生母於大の方ゆかりの地『愛知県東浦町』をご紹介します。
知多半島や刈谷を支配していた水野氏の居城「緒川城址」が所在し、於大の方は緒川城址で生まれました。
【緒川城址】
初代緒川城主水野貞守が文明7年(1475)頃に築城して以来、約130年間水野氏の居城となりました。慶長11年(1606)、水野分長が三河国新城に移封となり、緒川城は廃城となりました。緒川城は東側の急な崖地形を利用した段丘の先端に築かれ、絵図によると主郭の大きさは東西83m、南北95m程です。現在は主郭の北西部の土塁が残されているのみで、古城・羽城という地名がかつて城があったことを伝えています。
【於大まつり】
於大の方生誕の地にちなみ、八重桜が咲く4月の第3土曜日に行われます。抽選で選ばれた於大姫と侍女の於大行列や、武将に扮した水野家行列が、明徳寺川沿いに整備された於大のみちを練り歩きます。於大公園ではステージイベントなども行われ、東浦を代表する春のイベントとなっています。
【東浦町郷土資料館】
常設展示では、徳川家康の生母於大の方をはじめ、東浦の戦国時代を語る上ではなくてはならない緒川城主水野氏と、その氏寺に関係する資料やパネルを展示しています。他にも東浦の遺跡から現代までの主な歴史を概観できるような展示内容となっています。
また、年間を通して企画展を開催し、全国的には取り上げられない東浦の歴史を紹介し、展示を通じて郷土東浦の歴史や文化財の情報発信を行っています。