徳川家康公ゆかりの地 出世の街 浜松

ゆかりの地めぐり

姫路市

2022.12.12

兵庫県姫路市をご紹介します。
姫路市は、榊原康政公ゆかりの地です。

【世界遺産 国宝・姫路城】
国宝姫路城は1993年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれる姫路城。白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁や5重6階地下1階の大天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。
現在の姫路城大天守は、初代姫路藩主である池田輝政(妻は徳川家康の次女である督姫)により、1609年に建築されたものです。
その後も、徳川四天王のひとり本多忠勝の息子の本多忠政や榊原家、酒井家などが姫路城主となるなど、西国の重要な拠点でもありました。
400年以上が経過した現在でも、その美しい姿を残しており、2023年12月には世界遺産登録30周年を迎えます。

【千姫・本多忠刻復元衣装】
千姫は伏見城内の徳川家屋敷にて父、徳川秀忠と母、江の間に生まれた家康公の孫です。
千姫は21歳の時に本多忠刻と結婚しました。 翌年の1617年、忠刻の父、本多忠政が姫路城の城主となり、一緒に姫路城に入りました。1618年、22歳の時に長女の勝姫が生まれ、翌年1619年には長男の幸千代も生まれるなど、千姫が姫路城で過ごした期間は人生で最も幸せな時を過ごしていたといわれています。
千姫の復元衣装は菩提寺である弘経寺にある「千姫姿絵」を元に、時代考証を経て再現し、姫路城にて期間限定で公開しています。

【書寫山圓教寺】
標高371mの書写山山上に位置する圓教寺は、966年、性空上人(しょうくうしょうにん)によって開かれた天台宗の古寺です。
西の比叡山と称され、西国三十三霊場の第二十七番札所でもあり、ロープウェイを降りればそこは深山幽谷の世界が広がります。
境内には国や県指定の文化財が多く、京都の清水寺と同じ懸造りの「摩尼殿」や国指定重要文化財の「大講堂」「食堂(じきどう)」などは一見の価値があります。
圓教寺は徳川四天王の榊原家、本多家の菩提寺で、圓教寺の境内には姫路城の城主となった本多家の霊廟が5棟建立されています。徳川四天王の本多忠勝をはじめ、本多忠政、本多政朝、本多政長、本多忠国の廟屋五棟と本多忠刻らの墓碑が並んでいます。
また、榊原家廟所は鐘楼の近くの石垣上にあります。圓教寺に設けられた榊原家墓所には姫路藩主となった榊原政房と榊原政祐の2基の墓碑が榊原政岑によって建立されています。

【増位山随願寺】
聖徳太子が高麗の僧・慧便に建てさせ、のちに行基が中興したという天台宗の古寺で、書寫山圓教寺と並称される名刹。寺伝によれば、はじめは法相宗でしたが、834年に天台宗となったといわれています。
古今を通じて朝野の信仰が厚く、山上にはもと30坊もある大寺院でした。
1573年三木の別所長治に攻められ焼失しましたが、1585年秀吉により再興、現在の本堂は姫路城主・榊原忠次の建立によるものです。
本尊の木造薬師如来座像は兵庫県指定文化財、脇侍の木造毘沙門天立像は国指定重要文化財です。
その他にも本堂、経蔵、開山堂などが国指定重要文化財に指定されています。
徳川四天王の榊原家の菩提寺で、榊原忠次と榊原政邦の墓があります。また、池田輝政の供養塔もあります。