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日本にたった一社!ハーモニカだけを手掛ける昭和楽器製造株式会社(浜松市中央区上島)

2024.05.13

日本で唯一、ハーモニカだけを手掛ける楽器メーカー「昭和楽器製造株式会社」は、今年で創業77年を迎えました。

 

創業者の酢山陸平さんが銀行員から転身しハーモニカ職人として修業した後、1947年に仲間3人と浜松市砂山町にハーモニカ工場を立ち上げました。

 

その後、2代目の酢山義則さんが伝統を守りつつ楽器としてのハーモニカの魅力を多くの方に知っていただこうと、ハーモニカを浜松土産として気軽に手に取っていただけるように新たな道を開拓しました。「音楽の街・浜松」を象徴する土産として、浜松駅構内や静岡県内のサービスエリアなどで販売されています。

 

現在は3代目の酢山文子さんが、家族とともに創業当初から変わらない職人の手作業で、ひとつひとつ丁寧にハーモニカを製造。

 

ハーモニカ一筋77年。今月のイチオシは「昭和楽器製造株式会社」をご紹介します♪

 

 

昭和楽器製造株式会社の歴史

1947年の創業時、ハーモニカの明るい音色が、戦後の人々の心に安らぎを与える娯楽のひとつとして多くの人に愛されました。手軽に楽しめる楽器として親しまれ、作れば売れるという状態で生産されていました。

 

その後、学校教育でハーモニカが取り入れられるようになり、作っても作っても生産が追い付かない状態に。当時浜松だけでも、10社以上のハーモニカメーカーがあったそうです。

 

しかし、昭和40~50年をピークに学校教育でハーモニカから鍵盤ハーモニカにシフトされ、ハーモニカは衰退の一途をたどります。

 

他社はハーモニカから鍵盤楽器生産へと切り替えましたが、昭和楽器だけは今も変わらず、ハーモニカだけを手掛ける楽器メーカーとして稼働。日本で唯一のハーモニカだけを手掛ける会社として伝統を承継しています。

 

 

2代目社長・酢山義則さんが楽器としてのハーモニカを浜松土産に

衰退していくハーモニカを何とかたくさんの人に手にとっていただけるようにと、2代目社長の酢山義則さんは、ハーモニカの新たな道を模索しました。

 

そして、2004年の浜名湖花博の土産ブースの出店に合わせ、わずか3.5センチのミニハーモニカを土産用に開発。

 

戦後まもない創業時にミニハーモニカを輸出用に作っていた経験を活かし、当時の職人からノウハウを学び新しいミニハーモニカを誕生させました。

 

ミニハーモニカはおもちゃではなく、楽器メーカーが作る楽器として職人がひとつひとつ調律し、演奏することができるクオリティーです。音楽のまち浜松を象徴する土産は飛ぶように売れ、現在では浜松駅やサービスエリアなどで販売されています。

 

現在開催中の浜名湖花博2024の公式売店でも、花博バージョンのミニハーモニカやカラフルハーモニカ、浜松元気笛が販売されています。

 

 

昭和楽器のこだわり・創業当初から職人が手作り

ハーモニカ製作の行程を、ひとつひとつ丁寧に職人が手作業で作り上げています。ハーモニカはプレートにリードと呼ばれる真鍮製の薄い金属片がついており、それが振動して音が鳴る楽器です。職人の調律ひとつで音色が変わってしまいます。

 

 

調律はリードを削り音の高低を合わせ、正確な音に導きます。音が高い場合はリードの根本を削り調節し、低い場合はリードの先端を削ります。

 

リードは削るたびに薄くなってしまうため、職人は1回で音を調律できるように心かけているそうです。

 

 

ひとつひとつ丁寧に調律と調整をして、手作業でハーモニカを組み立てています。77年変わらない作業工程です。

 

 

楽譜が読めない方には数字で音階を示す楽譜が人気

ハーモニカはド・ミ・ソの音は息を吹き、レ・ファ・ラ・シは息を吸いながら音を奏でます。

 

息を吹くだけでドミソの和音の音を鳴らすことができます。音階を数字で表した楽譜もありますので、楽譜が読めない方も、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

 

楽譜のダウンロードはこちら

 

ハーモニカの手入れ

ハーモニカは、プレートに取り付けられているリードを振動させて音を奏でています。そのため、リードの根本に物が挟まると、正確な音を出すことができません。

 

ハーモニカを吹く前は、口をゆすぐなど清潔な状態で使用するようにしましょう。

 

使った後は、しっかりとハーモニカの中に唾液などの水気がなくなるように下向きにしてタオルの上などに置いておくと、内部が乾き清潔に保つことができます。

 

 

職人の技を間近で見られる貴重な体験!工房見学

工房見学はハーモニカの歴史や制作過程、調律など職人の技を間近でみることができます。調律も実際に体験することができ、ハーモニカの繊細な音、調律を実際に肌で感じることができます。

 

浜松・浜名湖の観光情報満載!浜松・浜名湖だいすきネットの「ちょい旅」から、工房見学体験を申し込むことができます。

 

工房見学体験にご参加の方には、お土産として、昭和楽器で最も高級ミニハーモニカ(プレミアムゴールド)をプレゼント!

 

 

工房見学体験のご予約はこちらから

↓↓↓

https://hamamatsu-daisuki.net/hamanako-choitabi/189/

 

ちょい旅以外の工房見学はこちらから

↓↓↓

https://www.showagakki.jp/post_7.html

 

昭和楽器 広報 中澤哲也さんから読者の皆様にメッセージ

 

昭和楽器製造は、音楽の街浜松で70年以上、ハーモニカを作り続けてきました。

 

今はもう作れば売れるような時代ではなくなってしまいましたが、先代社長・酢山義則の「ハーモニカをなくしてはいけない」という想いを、社員一同忘れずに日々業務に励んでおります。

 

とても気軽な楽器であり、吹いても吸っても音の出せる貴重な特徴を持つ珍しい楽器でもあります。

 

本格的なハーモニカも小さなミニハーモニカも、職人が気持ちを込めて1本ずつ作っています。

ぜひ手に取ってお試し下さい。

 


 

いかがでしたでしょうか。日本にたった一社のハーモニカだけを手掛ける楽器会社「昭和楽器製造株式会社」をご紹介しました。

 

工房見学では匠の技を見ることができます。ハーモニカはポケットに入る大きさで手軽に始められる楽器です。ハーモニカが奏でる美しい音を、みなさんご自身で体験してみませんか?

 

【昭和楽器製造株式会社】

〒433-8122

静岡県浜松市中央区上島1-8-55

【mail】toiawase@syowagakki.co.jp

【TEL】053(471)4341

【FAX】053(471)4342

 

【公式ホームページ】

https://www.syowagakki.co.jp/

 

【営業時間】

営業時間:9:00〜16:00(土日祝休み)

 

 

(取材・文 三井忍)

(写真提供 昭和楽器製造株式会社 )

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