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日本で初めて開発に成功! 肌にも環境にも優しい“和紙”を使ったボディウォッシュタオル 「遠州からみ縮れ織り」を開発した静岡濾布有限会社(浜松市中央区村櫛町)

2024.04.24

浜名湖湖畔に工房を構え、今年で創業103年の静岡濾布(しずおかろふ)有限会社。

 

大正10年(1921年)浜名湖の漁師だった先々代の松下与作氏が「もっと魚が捕れるような網を」と松下漁網工場を開業したのが始まり。昭和31年に社名を「静岡濾布有限会社」に変更し現在も織物産業を営んでいます。

 

主な産業として浴用タオルをはじめ業資材用織物、日曜雑貨用織物を扱っています。浴用タオルの中でも主力の商品は、和紙を使ったボディウォッシュタオル「和紙タオル」です。かつて浜名湖では「遠州からみ織り」という特殊な織り方の漁網が広く使われており日本一の生産量を誇りました。

 

和紙タオルは、からみ織をもとに静岡濾布が特許を取得した「遠州からみ縮れ織り」で織られたボディウォッシュタオル。今月のイチオシ「静岡濾布有限会社」をご紹介します♪

 

 

【浜松が日本一の産地!遠州からみ織りとは?】

「遠州からみ織り」は経糸(たていと)が平行にならずに互いにからみ合い、その間に緯糸(よこいと)を入れる織り方です。

 

写真左:一般的な平織(シャツなどに使われている平織は、経(たていと)と緯(よこいと)とを交互に一本おきに織る技法です)
写真右:遠州からみ織り

 

軽量で通気性に富み、目の粗い透け感のある網目状の織物になります。粗く織っても目が崩れない特性を生かし、漁網の他に、現在では洋服の生地としても生産されています。

 

 

「遠州からみ織り」は別名「静岡一つ捩り織り(もじりおり)」とも呼ばれています。遠州からみ織りは、駿河湾の「桜えび」や遠州灘の「しらす」をとる網として使用されていました。

 

また、昭和40年代からは用途の幅を広げ、もち米を蒸かす時の「蒸かし布」としても活用されています。

 

 

 

【和紙タオル誕生秘話】

蒸かし布をお風呂で使ったお客さまから「体を洗ったら使い心地がよかった」との声を受け、浴用タオルの開発を始めた同社。

 

軽量でボリュームのあるタオルを作りたいと研究をはじめ「からみふっくら織り」で実用新案を取得。平成9年には「遠州からみ縮れ織り」で特許を取得しました。そして、同年には和紙を織り込むことに成功し「和紙タオル」が誕生しました。

 

 

しかし、「和紙」水に溶けるというイメージが先行し、発売当初は全く売れず苦悩した時期があるそうです。

 

その後、民放番組の浴用タオルの実証実験で、市販されている1千種類以上の浴用タオルの中から6種類を選び「品質・耐久性・泡立ち・汚れ落とし・肌さわり」などのテストが実施され、和紙タオルは総合2位となり知名度を上げていきました。

現在では浜松を代表する土産として喜ばれる商品となっています。

 

【世界でひとつだけのオリジナルを作ろう!「和紙タオルの染め体験」】

「紙でできたボディタオルは溶けてなくなってしまうのでは?」「使い捨てのタオル?」と思われることが多かったため、耐久性に優れていることを実際に知っていただこうと企画したのが始まりの「和紙タオルの染め体験」

 

 

和紙のミニタオルに輪ゴムを使った絞り染めを施し、世界でひとつだけの「和紙タオル」を完成させます。

 

 

どんな絵柄が出てくるのか分からないもの楽しみのひとつ。染は「黄色」「ピンク」「オレンジ」のリクエストができます。単色でもいいし、各色組み合わせも楽しめます。

 

絞り方を工夫して想像を膨らませながら体験してみてくださいね!

 

浜松・浜名湖の観光情報満載!

浜松・浜名湖だいすきネットの「ちょい旅」で「和紙タオルの染め体験」を申し込むことができます。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

▼▼▼

和紙タオルを染めて、世界にひとつだけの「わしのタオル」を作ろう | 浜松・浜名湖ちょい旅ガイド (hamamatsu-daisuki.net)

 

所要時間 約30分

費用 1,100円(税込み)

 

 

【和紙タオルの特性】

和紙タオルは自然素材の和紙と木製パルプからできるテンセルの糸を使用し、水に強く丈夫な和紙とテンセルを遠州からみ縮れ織りでふわっと編み込んで作っています。

 

 

和紙はあぶらとり紙としても使われており、和紙タオルは吸脂性効果があるため石鹸を使わなくても肌を清潔に保つことができます。石鹸で肌荒れをしてしまう方など、肌が弱い方にも安心して使うことができるそうですよ。丈夫な素材で1年以上使えるのもうれしいポイントですね。

 

天然素材でできているため、使い心地の悪くなった和紙タオルは捨てずに掃除に役立ててみるといいそうです。窓ガラスを拭くとキレイになるようですよ!最後は土に埋めて地球に戻すことも可能です。和紙タオルは肌にも環境にも優しいタオルですね。

 

 

【和紙タオルラインナップ】

和紙のボディタオル「うるわし」定番カラー全8色

 

①ピンク②オレンジ③イエロー➃若草色⑤ブルー⑥パープル⑦ベーシックホワイト⑧アクアマリン

 

 

 

和紙のボディタオル「うるわし」淡い色系全7色

 

①淡いピンク②淡いオレンジ③クリーム色➃淡い若草⑤淡いブルー⑥淡いパープル⑦淡いアクアマリン

 

 

 

和紙の洗顔タオル「うるわし」全5色

 

①淡いピンク②淡いオレンジ③淡いブルー➃淡いパープル⑤淡いアクアマリン

 

WEB担当中村美喜夫さんから読者の皆様へメッセージ

 

和紙タオルの染め体験は、年齢性別問わず、老若男女どなたにも楽しんでいただけます。

簡単な中にも、ちょっとした工夫があったりするのも、見どころのひとつです。

 

なお、体験は予約制になっておりますので、下記電話番号からお手続きをお願いします。

和紙タオルの直売もしておりますので、皆様のお越しをお待ちしております。

 

いかがでしたでしょうか。肌にも環境にも優しい「和紙タオル」をご紹介しました。

和紙は水に溶けてしまうという固定概念を覆し、浴用タオルとして多くのかたに愛用されています。工房では染め体験を実施していますので浜名湖観光の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

 


 

 

静岡濾布(ろふ)有限会社

〒431-1207

静岡県浜松市中央区村櫛町 3294

TEL:053-489-2331

FAX:053-489-2330

 

会社ホームページ
https://washi-towel.com/

 

(取材・文・写真 三井忍)

(商品写真提供 静岡濾布有限会社)

 

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