みかん

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みかん
▲みかん

コク深く甘味豊かなみかんは、
太陽とやせた土と農家の情熱が育てます。

糖度と酸味のバランスのとれたみずみずしい甘さが人気のみかん。その味のよさは、全国の生産地の中でも郡を抜いています。では、一体その味はどうやって生まれるのでしょうか。

その理由は、まず、気候と土壌の良さにあります。産地の中心である、三ヶ日地区の丘隆地帯は、年間の平均気温が16度と温暖であり、特に南斜面は日照量が大変に豊かです。みかんが甘くなるには、この日照量と温暖さ、そして、夏から秋に雨が少ないことが大切。

また、その土壌も果実の栽培にうってつけ。おいしい果実を育てるには水はけがよく、養分の少ない痩せた土地が最も適しているのです。この地のみかんの歴史、おいしさのヒミツをひもといてみましょう。

全国にその名を轟かす、三ヶ日みかんの歴史と魅力。

写真:みかんの樹と浜名湖

三ヶ日でのみかんづくりの始まりは、今から280年前の江戸時代。三ヶ日町平山地区の山田弥衛門が、西国祭礼の時に、紀州から「紀州みかん」の苗木を1本持ち帰り、庭の隅に植えたことにあります。みかんづくりは平山地区から三ヶ日町全体に広まっていきました。

さらに百年前、加藤権兵衛という人が、「温州みかん」の苗木を植えたところ、種がなく味も甘いこのみかんが紀州みかんに替わって盛んに植えられるようになったのです。

その後、戦争などにより、みかん園は荒廃しましたが、大正9年に専任技術員・中川宗太郎がみかん栽培技術を指導し、出荷組合による販売を促進すると、再びみかん栽培が活気を帯びるようになりました。この、山田、加藤、中川の3氏を“三大恩人”と呼び、三ヶ日では毎年11月に恩人たちの子孫が集まり、「柑橘頌徳祭」が開催されます。

「三ヶ日みかん」という呼び名が考案されたのは、昭和6年の頃。“色よい味よい日持ちよい”というキャッチフレーズとともに、全国にその名を轟かせていったのです。

この鮮やかな橙色と、いつまでもみずみずしいおいしさを保つこと、そして、なによりその味のよさは、どの地のみかんもかないません。単に甘いだけでなく、ほどよい酸味があり、その2つが調和したコクと深みのあるおいしさが三ヶ日みかんの魅力です。

みかん農家の努力と技術がおいしいみかんを作り出す。

写真:みかんの花

みかんづくりの一年を追ってみましょう。みかんの木は、収穫がすべて終わると、ぐったりと疲れたようになります。その木に肥料を与えることから、次のシーズンに向けてのみかんづくりが始まります。

木が元気になったら、木の葉や実にまんべんなく日光が当たるように、伸びすぎた枝を切り落とす剪定作業を行います。5月になると、山は白い花で彩られ、その花が小さな青い実を結ぶのが6月。それから10月にかけて、余計な実を摘み取っていく摘果をします。

この摘果が、みかんづくりの最も難しく大切な作業です。早すぎるとみかんの実は大きくなり過ぎ、遅かったり摘果が足りないと、ひとつひとつの実が小さくさってしまいます。

みかんは寝かせるほどおいしくなる。

写真:収穫したてのみかん

収穫は、10月から12月にかけて。大きく分けると、極早生、早生、青島という品種の順で摘み取っていきます。収穫は、まず実から1センチほどのところで枝から切り、ヘタを傷めないようにもう1度果実ギリギリのところで切る「2度切り」の方法でていねいに行います。

収穫したてのみかんは、水分が大量に含まれているため、そのまま出荷すると傷みやすく日持ちしません。これを防ぐために、自然の風をあて、5%ほど水分を少なくした後、しばらく貯蔵してから出荷します。貯蔵する間にみかんは甘くなり、さらに味がよくなるのです。三ヶ日みかんの中でも最も甘い青島は、皮が厚く長期貯蔵ができ、寝かせるほどおいしくなります。

農家の仕事は1日も休まず続きます。その情熱が三ヶ日みかんのおいしさを育むのです。こうした三ヶ日町では、毎年10月から12月の間、三ヶ日みかん狩りを楽しめます。ぜひ1度お出掛けください。

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