わんわんレポート
2024.05.31 観光スポット

【愛犬と浜松観光】浜松まつり会館へ!砂丘や芝生も!

わんこと一緒に浜松観光ができる穴場スポット「浜松まつり会館」をご存知ですか?

 

今回の浜名湖わんこ旅・わんわんレポートでは、浜松の歴史と文化を体感できる「浜松まつり会館」と周辺の公園をご紹介します。

 

 

わんこ同伴OK「浜松まつり会館」とは?

浜松まつり会館は、わんこと一緒に行ける穴場観光スポットです。毎年5月に開催される「浜松まつり」の歴史や文化を学べる施設で、わんこも一緒に入場できるんです。

 

2023年は大河ドラマの影響もあり2万人が浜松まつり会館を来訪したとか。私たちが訪れた日曜日のお昼過ぎは、他のお客様は5組程度で、自分たちのペースでゆったりと見学できました。

 

浜松駅から浜松まつり会館へは遠鉄バスを使って20分弱。マイカーやレンタカーで行くなら、併設の無料駐車場が便利です。

 

入場料は大人400円(JAF会員割引あり、30人以上で団体割引あり)、中学生以下のお子さまと高齢者は無料です。見学時間は40分ほど見積もっておけば良いでしょう。

 

2024年現在、わんこは館内へ同伴OK。床にわんこの足をつけるのは禁止されているので、抱っこかキャリーで連れて行きましょう。

 

愛犬家のマナーとして、わんこにはマナーパンツを履いてもらうのがおすすめです。貴重な展示もありますので、毛が抜けやすい犬種のわんこには服を着てもらうと良いかもしれません。

 

 

浜松まつり会館で浜松っ子の「やらまいか」精神を体感

浜松まつり会館の入り口に近づくと、ラッパの音色が聞こえてきます。

 

昔から浜松まつりで使われている曲なので、地元民は思わず「オイショ!」と合いの手を入れたくなります。浜松まつりで使われるラッパにはキーがなく、この曲もたった4つの音だけで構成されているんですよ。

 

館内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、日本各地の凧です。ご自身にゆかりのある地方の凧を探すのも楽しいですね。

見学中、ボランティアガイドを担当されていた袴田さんから、浜松の歴史や、浜松まつりで使われる凧について詳しく教わりました。

浜松まつり会館は大きく分けて5つのゾーンに分かれています。

最初の部屋「ハイビジョンルーム」では、浜松まつりの映像を鑑賞できます。

 

浜松まつりに行ったことがない方は、これからの部屋を楽しむためにもこの映像は必見!昼間の凧揚げ合戦と、夜の屋台練り歩きの雰囲気が分かります。

 

こんな激しい祭りを3日間続けているなんて、祭りにかける浜松市民の情熱に驚きです。

近くの凧糸展示資料室では実際に使われている麻糸と凧糸製造機会が展示されていました。

 

浜松まつりの凧揚げ合戦では、町ごとに違うデザインの凧を揚げ、他町の凧糸を擦って切り、凧を落とし合います。こんなにしっかりとした麻糸を摩擦で切っていたのかとびっくり。

 

公平を期すためにすべての町で同じ5mmの麻糸を使っているそうです。

 

圧巻の大凧展示室

続いての部屋が浜松まつり会館の目玉、大凧展示室!

 

およそ6畳の大凧が30個ほど集められて壁を覆っている様子は、まさに圧巻!展示の角度も工夫してあって、凧揚げ合戦の様子が再現してあるように感じました。

足元には170以上の凧のデザインが並んでいました。凧には遠くから見てもどの町の凧かわかります。凧揚げ合戦の由来となる凧揚げは、浜松城近くの職人の町で始まったそうです。

 

鍛冶町や伝馬町、板屋町など今でも残る町名の凧はどこか風情があって素敵です。

下に名前が描かれた凧は、子どもの誕生祝いのために作られたもの。

浜松では、子供が産まれたら家紋と子どもの名前を入れた凧を作り、子どもの健やかな成長を願って浜松まつりで町内で凧揚げをするのが風習だそうです。

 

大凧展示室には凧揚げ合戦のビデオ上映もあり、リコも思わず夢中で見入っているようでした。

 

夜の祭りを感じられる御殿屋台展示室

最後の部屋は、御殿屋台展示室です。

 

ちなみに、屋台といっても、露店のことではありません。他地方では「鉾(ほこ)」「曳山(ひきやま)」「だんじり」と呼ばれる山車(だし)のことを浜松では御殿屋台、略して屋台と呼ばれています。

 

御殿屋台の始まりは、凧揚げ合戦で使った大凧を大八車に乗せて運んだことに由来しています。徐々に豪華さを増し、お囃子も加わって、数百年かけて今の形になっていったそうです。

御殿屋台展示室では、古い屋台から最新の屋台まで時代の移り変わりを楽しめます。

 

もっとも目立つ豪華な屋台は、浜松市制80周年を記念して作られたもの。金太郎や桃太郎、風神や鶴、亀など縁起の良いモチーフを表現した豪華な彫刻が見事でした。

 

この展示室には椅子も設置されているので、豪華な屋台を鑑賞しながら休憩を取ることもできます。リコも熱心に屋台を見つめているようでした。

 

ここでも、わんこの足が床についてしまわないよう、気をつけましょう。

 

お土産コーナーも充実!

お土産コーナーには、実際に使われている凧と同じデザインのストラップやマグネットがたくさんありました。

 

実はこれらのお土産、推し活としても人気なんです。ご自身の名前や、推しの名前、わんこの名前にちなんだ凧のお土産を探してみるのも楽しいですね。

他にも、お土産用のミニ法被は、わんこも着れるサイズだそうですよ。

 

 

浜松まつり会館と一緒に訪れたい!近くの公園と砂丘

浜松まつり会館の周辺には、風車公園、遠州灘海浜公園、凧揚公園、石人の星公園という4つの大きな公園があります。

 

どの公園もわんこと一緒に行けるので、お散歩にもぴったり。

浜松まつり会館は風車公園の中にあります。公園内では、浜松まつりの期間でないにも関わらず、凧揚げを楽しむ人がちらほらいました。広い芝生に、リコも大興奮!

 

風車公園を南へ歩いていけば、数分で巨大な砂丘「中田島砂丘」に着きます。中田島砂丘の中にある凧揚公園が、浜松まつり凧揚げ合戦の舞台。海から吹く強い風に乗って、大きな凧が空高く舞い上がるんですね。

(例年の浜松まつり凧揚げ合戦様子)

 

この中田島砂丘は、鳥取砂丘、吹上浜と並んで日本3大砂丘に数えられています。東西約4キロに広がる雄大な景観が魅力で、映画やプロモーションビデオの撮影地としても人気を集めています。

広い砂丘はリコも大好き!ですが、耳に砂がたくさん入ってしまうので、遊んだ後はケアしてあげましょう。

お腹が空いたら、石人の星公園内の「はまーる石釜Cafe」へ!テラス席なら、わんこと一緒に入れます。

浜松まつり会館から2キロほど北にある「GS BURGER」も、外席ならわんこもOKです。

 

石人の星公園では屋外イベントが定期的に開催されています。浜松まつり会館に行く際は合わせてチェックしておくのがおすすめです。

 

この辺りは海が近いので津波を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、令和2年に防潮堤が作られていますし、1000人が避難できる高さ10.5mの津波避難マウンドもありますのでご安心ください。

 

広い公園で遊びながら浜松の文化と歴史を体感してみて!

わんこと浜松を訪れる際は、ぜひ浜松まつり会館と周りの公園や砂丘に立ち寄ってみてください。祭好きな浜松市民の熱い3日間の歴史を感じられます。

 

また、広い芝生と巨大な砂丘では、愛犬との楽しいひとときを過ごせますので、たっぷり1日遊べるスポットです。

 


 

浜松まつり会館 施設情報
住所:静岡県浜松市中央区中田島町1313
TEL:053-441-6211
開館時間:9:00〜16:00
定休日:なし(ただし、12/29〜12/31は除く)
駐車場:大型バス14台収容・乗用車191台収容(無料)
HP:https://matsuri.entetsuassist-dms.com/

 

風車公園(遠州灘海浜公園 中田島地区) 施設情報
住所:静岡県浜松市中央区中田島町1674
TEL:053-441-3766
定休日:なし
HP:https://enshunada.hama-park.jp/

 

遠州灘海浜公園 施設情報
住所:静岡県浜松市中央区江之島町1197
TEL:053-425-6000
定休日:毎週月曜日、年末年始(12/29〜1/3)
HP:同上

 

凧揚公園  施設情報
住所:静岡県浜松市中央区白羽町2834-1
TEL:053-441-6889
定休日:毎月第1、3、5金曜日(祝日の場合は開放)、年末年始(12/29〜1/3)
HP:同上

 

石人の星公園  施設情報
住所:静岡県浜松市中央区江之島町1706
TEL:053-442-6775
駐車場:大型バス9台収容・乗用車352台収容
HP:https://www.enshunada.com/

 

(写真・文)岸桜子