わんわんレポート
2024.03.27 体験

【愛犬とのおでかけ講座 初級編】に参加してきました!

愛犬とおでかけしてみたいのに、どうしても遠慮してしまう。

犬を家族に迎えたいけど、旅行やおでかけにも連れて行ける子に育てる方法を知りたい。

 

そんな悩みを抱えている方に朗報です。

 

愛犬とのおでかけ情報を発信されている浜名湖わんこ旅さんが、浜松市内の専門学校「ルネサンス・ペット・アカデミー」さんとタッグを組んで、愛犬とのおでかけ講座を始めてくれました!

 

その第1回「愛犬とのおでかけ講座 初級編」に参加してきたので、講座の内容をご紹介します。

講義中の様子

 

講座の概要

愛犬とのおでかけ講座 初級編は、遠州病院前駅そばのルネサンス・ペット・アカデミーさんで行われました。これからわんこを家族に迎えたい人や、わんこ連れの家族が全部で13組参加しました。講師は、ルネサンス・ペット・アカデミーの村木先生。先生自身も1歳8ヶ月のペギニーズ「てんてん」と暮らしているそうです。

 

講座は講義と実習の2部制で行われました。知らない人間や犬がたくさんいる空間では落ち着けないわんこのため、講義中はお膝の上でもOK。10分間の休憩でもわんこ専用トイレを用意してもらえ、わんこファーストの環境に安心しました。

中型犬〜大型犬のわんこも参加してました!

講義中はお膝もOK

 

犬とのおでかけに関する基礎知識

講義では、わんこの特性から始まり、おでかけに持っていくもの、車移動の注意点を、先生とてんてんの体験談も交えながら教えてもらいました。

 

犬の特性と社会化について

犬は習慣を重視する生き物で、子犬の時につけた習慣はそのまま残ってしまうそう。直してほしいことがあるなら、好ましい行動を体験学習させる、つまり成功体験を積み重ねることが大切だそうです。

 

もともと、場の変化が苦手なわんこたち。人間社会はわんこにとって変化や刺激が多すぎる上、犬の世界では当たり前でないこと(服を着る、トイレの場所を決める、リードをつける、など)に慣れてもらわなくてはなりません。徐々に人間社会の刺激に慣らしていくトレーニングを「社会化トレーニング」と呼ぶそうです。

 

おでかけする時にできていると良いこと

おでかけする前に、クリアしておきたいことを5つ、教えていただきました。

  • ・移動時の車、クレート、カートに慣れていること
  • ・トイレトレーニングができている
  • ・洋服やマナーパンツが平気
  • ・敏感に吠えないこと
  • ・小型犬の場合、抱っこができること。

 

遠くへのおでかけで心配になるのが車での移動。先生がてんてんを車に乗せる時は、ハードクレートに入れて後部座席の足元に置いていると話してくれました。

 

わんこOKのお店でも、マナーパンツは必須となってきました。さらに、カフェに行くなら、抜け毛防止のために服を着せておくとベターです。どちらも、マナーとしてできた方が良いそうです。

 

おでかけするときの荷物

おでかけするときに、どんなものを持っていけば良いのかを教えてもらいました。先生は、おでかけでもお散歩で必要なものはそのまま使うので、お散歩バッグ+おでかけ用バッグとして準備しているそうです。

 

<村木先生のお散歩バッグの中身>

  • ・マナー袋
  • ・流せるティッシュ、または、トイレットペーパー(3回分くらい)
  • ・ウェットティッシュ
  • ・水
  • ・飲み水+飲み水用の器
  • ・フード
  • ・おやつ
  • ・反射板

 

<村木先生のおでかけ用バッグ>

  • ・マナーパンツ
  • ・予備のリード
  • ・カラビナ
  • ・ペットシーツ
  • ・消臭スプレー
  • ・犬用マット
  • ・カート
  • ・保冷剤
  • ・タオル

 

 

いざ、実践!

実習では、愛犬が人やわんこが近づいてきて吠え始めてしまう距離、つまり愛犬にとっての「レッドゾーン」を知るためのトレーニングを行いました。これから犬を飼いたいご家族は、ルネサンス・ペット・アカデミーさんのモデル犬ロンちゃんと練習をさせてもらっていましたよ。

これからわんこを迎えたい方はモデル犬・ロンちゃんと練習!

 

わんこが吠え始めてしまう距離を見極める

トレーニングの目標は、愛犬が人や犬が近づいたら吠え始めてしまうラインを見極めること。この距離はわんこごとに違うそうです。反応が起こる前ギリギリの距離やタイミングで飼い主が気を逸らしてあげること。気を逸らす方法は、愛犬の好きなおやつ、撫でる、抱っこなどが良いそうです。

 

わんこは他のわんこと3秒見つめ合うと吠えてしまうので、愛犬が他のわんこに吠え始める前の3秒間に、飼い主が他の方を見せるように工夫します。

 

焦らずゆっくり、順番に練習していきました。

 

  1. わんこを床に下ろして、おやつを食べるか確認する。
  2. 抱っこしたまま他の人や犬を見せる。見たらすぐご褒美をあげる。
  3. 再びわんこを床に下ろして、他の人の犬を見せる、見たらご褒美をあげる。
  4. 知らない人間が近づいてから去るまで我慢する練習。

 

初めましてでも仲良くできました

初対面の筆者にもこの笑顔!

 

わんこと一緒にお散歩の練習

最後に、愛犬と一緒にお散歩する練習もしましたよ。

拾い食いをしたり、どこかへすぐ走ってしまったりするのは、そもそもリードが長すぎるから。リードの長さの半分くらいを持つようにすれば、拾い食いもできないし、何かあった時にすぐ止めるようになるそうです。

先生のお手本にみんな注目

 

一緒に歩くときは、自分の左右どちらかを歩くように飼い主側が工夫します。

他のわんこの関係に悩んでいる飼い主さんもたくさんいますが、村木先生によると「他のわんこと仲良くするよりも、飼い主との関係をよくする方が大事」だとか。おでかけに行きたい自分たちの気持ちを優先せず、ゆっくりでも良いから成長していきたいですね。

 

 

これから初めて犬を飼う方へ

初めて犬を飼う人向けへのアドバイスもありました。「命を預かる前に、できるかどうか不安なのは良い第一歩を踏み出していますよ。不安なら、こういった講座やイベントに参加してみて。飼うって決めたら、最後まで愛情をもって育てる。」と話してくれました。

 

残念ながら、飼いやすい犬や、犬種がいるわけではありません。家庭環境との相性はあるので、家族に迎える前によく検討するようにと教えてくださいました。

 

愛犬との暮らしで特に大切にしてほしいのは、一緒に楽しむこと

愛犬との触れ合い方・コミュニケーションの取り方を学べ、あっという間の2時間でした。他の参加者からも、散歩の仕方や他の犬との距離の取り方を学べたおかげで、散歩の回数が増えそうだとの声も上がっていました。少しずつ、憧れの「わんこ旅」に出かけられるよう、頑張りましょうね!

 

犬を家族に迎えて4年目。大変なこともありましたが、楽しかったこと、笑い合ったこと、幸せだった思い出ばかりです。こうして成長し合える仲間も増えました。これからわんこを迎えるご家族も、不安もあるでしょうが、きちんとトレーニングさえすれば大丈夫。愛犬のいなかった頃よりもおでかけの回数が増えていくかもしれませんよ。

 

今後、浜名湖わんこ旅さんとルネサンス・ペット・アカデミーさんの講座では、浜名湖で出来るアクティビティなどをご紹介しているのでアクティビティに絡めた講座を今後さらに実施していきたいと考えているそうです。初級者コースから始まって、中級者、上級者のコースへと進んでいくのも楽しみですね。

 

また、今回は希望者の方が多く、残念ながら抽選で漏れてしまった方もいるとお聞きしました。より多くの方が受講できるよう、浜名湖わんこ旅さんが考えてくださるようなので、今回行けなかった方も是非また次回、参加してみてください!

 

 

専門学校 ルネサンス・ペット・アカデミー 浜松校
住所:〒430-0943 静岡県浜松市中央区北田町134-38
電話番号:053-455-2550/フリーダイヤル:0120-512-521
公式HP:https://www.rap.ac.jp/

(写真・文)岸 桜子