わんわんレポート
2023.11.17 ペットの暮らし

ドックフードのお悩みありませんか?プロが伝授するフードのおはなし

愛犬の毎日の食事に欠かせないドックフード。国内外からさまざまな商品が販売され種類が豊富です。どれが愛犬にあったフードなのか悩んでしまうことはありませんか?

浜北区善地の「トリミングプラザキラキラ」に併設された「キラキラキッチン」では愛犬の健康維持のために役立ててほしいと栄養満点のフード用のトッピングを手作りして提供しています。

こだわりぬいた食材で作るトッピングはサロンに通うワンちゃんたちに大人気!代表の加藤美代子さんにフードの水分量の大切さやなどについて伺いました。

 

愛犬が長生きするよう食の相談を受けるようになったことがきっかけで手作りトッピング店を開くきっかけに

トリミングサロンを開業して12年。

開業当初から来てくれている飼い主さんたちから「愛犬が一日でも長く幸せで健康でいられるためには何が大切か」といった相談が多くなり、トリマーの枠を超えて犬のために何かできないかと考えていた加藤さん。

犬の手作りおやつを専門に作っている方に出会いアドバイスを受けながらサロンの横に手作り食を専門に扱うお店を2021年にオープンさせました。

 

 

(写真提供)キラキラキッチン

ドックフードの栄養と水分量について

ドッグフードには「総合栄養食」や「療養食」などさまざまな種類があります。

基本的に疾患がない場合は「総合栄養食」を与えている方が多いと思います。

総合栄養食を与えている場合は水とフードのみで必要な栄養素をバランスよく摂取でき健康が維持できます。

多くの専門家のみなさんが何年間も調査・議論を重ねてペットフードを作っているため総合栄養食を主食として与えることは欠乏症や過剰症のリスクは最も低く抑えられる事につながると考えています。

ドッグフードは水分量によって3種類に分けられます。

①ドライ:水分量10%以下

②セミモイスト:水分量25~30%

③ウェット:水分量75%以上

 

ペットフードのドライタイプが水分を10%以下に設定している理由は、水分量が約13%以上でカビなどの菌の繁殖が始まると言われているため10%以下で製造され、お店や家でもそのまま簡単に提供出来るようになっています。しかし、ドライタイプを与えるときには気を付けた方がいい点があります。

 

 

ドライフードはそのまま愛犬に提供していますか?

 

オオカミから派生した亜種の『犬』にとっては食事に含まれる水分はとても重要です。

自然界の狼は狩りをして食を得ています。生肉の水分量が60~70%あり、狼は食事で水分もしっかり補充して健康を維持していることになります。

 

一方犬の主食であるドライフードは水分量10%以下ですから食事に含まれる水分が足りていないことになります。水分量が10%のまま食べると、口の中や食道の水分がほとんどドライフードに吸収されてしまい、食べた後に喉が渇き、水をガブ飲みして胃に負担がかかります。

これから冬に向かい寒くなると水分補給が十分にできない可能性もあります。自然界の狼のようにフードには70%位の水分量が理想です。水分量10%以下のドライフードを与える際にはふやかすことをお勧めします。

寒い季節は45度程度のお湯に10分程ふやかすと、食べる頃には犬の体温と同じ位の38度前後になるはずです。犬の口・食道・胃・腸に優しい温度でフードを与えてみると食いつきが変わってくるかもしれません。

 

ドライフード+トッピングで理想のフードに

ドライフードと水分量のお話をしましたが、お湯でふやかしても大丈夫ですし、時にはお野菜で作ったトッピングを使うことでさらにバランスよく栄養を摂取することができます。

 

お野菜やお芋が好きなワンちゃんも多いと思います。

季節の野菜を細かく切るかミキサーにかけてフードの上にトッピングするだけで食事と一緒に水分を摂取することができます。普段からあまり水を飲まないワンちゃんにはさらに効果的ですね。

ただし、「療養食」を食べているワンちゃんは注意が必要になりますのでかかりつけの獣医さんに与えていい野菜など聞いてからトッピングご飯を与えるようにしてください。

 

犬に与えてはいけない食べ物もたくさんあります。

野菜でいうと玉ねぎやニンニクは中毒を引き起こします。ナッツ類は膵炎や下痢、衰弱など、乳製品は消化不良を起こす原因になったりします。

 

ワンちゃんの好みに合わせ、与えて良い食材を上手に使って愛犬の健康維持に役立ててください。

 

 

 

キラキラキッチンは忙しい飼い主さんの味方

 

「キラキラキッチン」で提供しているトッピングの材料は家庭菜園でとれた無農薬の野菜や地元の八百屋、知人から譲り受けたジビエ、鰻など。自身の目で見極めた安心安全の食材でトッピングを作っています。

 

現在のトッピングは二種類。玄米入り(50グラム100円)・玄米なし(50グラム80円)で販売しています。

トッピングの材料はサツマイモ、ジャガイモ、レンコン、小松菜、かぼちゃ、えのき、しめじ、牛肉、鹿肉、白身魚、鰻、おからパウダー。味付けは一切なし。素材の味を活かしたトッピングになっています。

季節ごとに旬の野菜を取り入れてバラエティー豊富に仕上げています。

 

 

 

冷凍した状態でのお渡しです。冷凍で3か月間保存がききます。

まとめ買いをしていただくお客様が多いです。

 

 

 

冷蔵庫で解凍してレンジで10秒ほど温めてドライフードの上にかけるか混ぜるかして与えてください。

トッピングの量は

【1カップ50グラム】

 

小型犬はティースプーン大盛1杯

中型犬はカップ1/3

大型犬は1カップ50グラム

 

 

大型犬トッピング

小型犬トッピング


わらびもちちゃん食事中

 

アラカルト

フードのプラスアルファの食事としておやつ感覚で与えられるようにアラカルトもご用意しています。

コロッケはサツマイモと鮭をまぜてパン粉をまぶして焼きあげています(試作品)

ソーセージは牛肉と豚肉のひき肉にサツマイモとレンコンを入れ蒸してヘルシーに仕上げています(10g 50円)

 

 

ソーセージとコロッケ


トッピングはスタッフ手作り

野菜中心で作ったお誕生日のケーキも特別注文できます(写真提供)キラキラキッチン

 

いかがでしたでしょうか。

今回は「ドックフードのお悩みありませんか?プロが伝授するフードのおはなし」をお届けしました。

食は健康管理の上で大切な部分です。

愛犬が一日でも長生きで幸せにくらせるように日々の食事を工夫してみてくださいね☆

 

 

ドーベルマン わらびもちちゃん

 

トリミングプラザキラキラ代表の加藤美代子さんからみなさまへメッセージ

 

キラキラは、浜松市浜北区善地の住宅街にあるトリミングサロンです。大きなお店のような華やかさはありません。ワンちゃんと向き合う時間やお客様とのコミュニケーションを何より大切にしております。

ワンちゃん、ネコちゃんが一分一秒でも早くお家に帰れるように丁寧かつ手際よくトリミングを行っています。

私は12年前にアニマルコミュニケーターの資格取得しました。

アニマルコミュニケーションは、テレパシー(直感)を使って動物とコミュニケーションします。テレパシーというと不思議な感じですが実は私達がもともと持っていた感覚です。

愛犬の困りごとや何を考えているのか知りたい時など、どんなに小さなことでも私が通訳いたします。

みなさんのお役に立てることがあれば私もうれしいです。いつでもお気軽にお問合せください☆

 

 

【お店データ】

トリミングプラザキラキラ

浜松市浜北区善地182

電話053(545)5825(要予約)

営業時間 10:00~20:00

 

(文・写真)三井忍

(一部写真提供)キラキラキッチン

(取材協力)トリミングプラザキラキラ

(モデル)ドーベルマン わらびもちちゃん7才