浜松・浜名湖だいすきネット

【atago feels(あたごフィールズ)】廃校をリノベーションした泊まれる学校|静岡県浜松市天竜区上野

2025.11.04

今回訪れたのは、静岡県浜松市天竜区上野にある「atago feels(あたごフィールズ)」。

 

 

廃校となった下阿多古中学校をリノベーションした「atago feels(あたごフィールズ)」は、校舎は遊び心たっぷりの宿泊施設となっています。

 

グランドの先にはキャンプサイトが設置されており、大自然の中でキャンプやバーベキュー、川遊びなど、ゆったりと過ごすことも可能!

 

 

何度でも足を運びたくなるようなワクワクがつまった施設「atago feels」をご紹介します♪

 

 

「atago feels(あたごフィールズ)」はどんな場所?

 

「atago feels(あたごフィールズ)」は、浜松市内の設計事務所「株式会社ランドデザイン」が手掛けている、廃校をリノベーションした複合施設です。

 

 

日帰りキャンプ、宿泊キャンプ、客室利用の宿泊など、自分スタイルで思い切り大自然を満喫でき、時間を忘れて心がおもむくままに過ごせる場所になっています。

 

写真提供:atago feels

 

鉄筋コンクリート4階建ての校舎の1階には「せせらぎマルシェ」「フロント」「食堂」「貸切風呂」があり、2階には「室6部屋」と「図書室」、3階に「客室2部屋」が整備されています。

 

 

自然の豊かさを感じる場所を作りたい

 

代表の河野陽一さんは、子どもの教育に携わる仕事を通じて「デジタル疲れの大人をはじめ、子どもたちも人工的なものに囲まれ、思い切り自然の中で遊ぶ機会が少ないのではないか」と感じ、市のプロポーザルに応募。

 

企画提案が採択され、廃校した中学校をリノベーションして自然に親しむ場所を作ったそうです。

 

「子どもたちが自然の豊かさを感じ、のびのび遊べる場所をつくりたい。大人も日常から離れて、頭も身体もリセットできる場所にしたい」と語る河野代表。

 

写真提供:atago feels

 

「atago feels」は、ヒト・モノ・コトが交わる拠点として、2025年6月30日にグランドオープンしました。

 

こだわりの内装デザインにも注目!

 

「atago feels」は、設計事務所が手掛けるだけあり、細部にまでこだわった内装は見ごたえあり。

 

食堂の椅子はアンティーク家具を買い付け、ひとつひとつの個性が光るものを使用。中には100年越えの貴重な椅子もあります。

 

 

床は屋久島の間伐材「屋久杉」を使い、木のダイナミックさとぬくもりが心地よさを演出。

 

廊下の天井はランダムに組まれた屋久杉と無機質な鉄骨が絶妙なバランスで調和しています。

 

 

校舎2階と3階にある客室には、黒板や歴史年表など当時のものをそのまま使用しており「旧」と「新」が心地よく融合しています。

 

写真提供:atago feels

 

1階のフロントには、地元天竜阿多古の「竹」が使われており、地元の職人が丁寧に手作業で織り上げた美しいデザインが目をひきます。木の温もりと緑に包まれた空間です。

 

 

 

宿泊施設|教室をリノベーションした客室

 

「atago feels」の8つの客室には、それぞれ個性的な名前が付けられています。

 

 

教室を利用した客室は黒板や時計、掲示物などそのまま使用され、当時の学校の雰囲気が演出されています。今回は、スタッフさんセレクトの3部屋をご紹介します!

 

①どきどき(最大定員5名)

 

「どきどき」は校長室をリノベーション下宿泊ルーム。

 

かつての校長室は、子どもだった私たちが感じた“あの緊張感”がそのまま残る特別な空間。その時の思いをそのまま部屋のネーミングにつけたそう。

 

 

室内は、ヒノキ張りの重厚さと温かみ、アンティーク家具、えんじ色の桐材の小上がりが心地よく調和しています。壁には当時の絵もそっと残り「校長室に泊まる」特別な体験を楽しめます。

 

 

 

②さらさら(最大定員5名)

 

「さらさら」は、元職員室を静かで上質な客室にリノベーションした宿泊ルーム。

 

 

窓からは、サラサラと流れる阿多古川のせせらぎが届き、心も体もリラックスできる宿泊体験ができます。

 

 

自然素材と懐かしさがつくる、ほっとひと息の空間。

 

格子張の壁、茶色の桐材の床、懐かしい学校の机と椅子。光が差し込む明るい空間で、こだわりの珈琲や作家さんのカップを片手に、日常から少し離れてゆったりリラックスしてみてはいかがでしょうか。

 

写真提供:atago feels

 

 

 

③ごろごろ(最大定員10名)

 

元教室でごろごろタイムを満喫できる空間。

 

「なにもしない」最高のくつろぎ空間を楽しむことができます。黒板や年表の掲示物は当時のまま。

 

写真提供:atago feels

 

絵本の中の秘密基地のような「ごろごろ」は、立体的に組み合わさった3つの木製カプセルボックスが、プライベート空間を演出しています。

 

写真提供:atago feels

 

上下で8名、ソファベッドを使えば10名まで宿泊OK。友達や家族と一緒に、ワクワク体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

写真提供:atago feels

 

↓各部屋の料金はコチラ↓

 

 

キャンプサイト|自然に囲まれた空間

 

澄んだ川と深い緑に包まれる「atago feels」のキャンプサイト。

 

木々の香りと川のせせらぎに癒されながら、阿多古の竹チップが敷かれたキャンプサイトで贅沢な時間を過ごすことができます。

 

写真提供:atago feels

 

バーベキューやデイキャンプ、星空の下での宿泊キャンプも楽しめる、自然を五感で感じながら大人も子どもものびのび遊べる場所です。

 

「訪れたみなさん自身に、”遊びを見出すこと”も楽しんでほしいと」河野代表は語ります。

 

将来的には、川のせせらぎを聞きながら泊まれるツリーハウスも計画中だそうです。完成が待ち遠しいですね。

 

阿多古川沿いにデイキャンプの区画が8カ所、宿泊キャンプが楽しめる区画が10カ所整備されています。

 

 

宿泊キャンプサイト

 

・スペース(約7.7m~10m×8m~10m)

・立木ありサイト、立木なしサイト共にあり

 

写真提供:atago feels

 

デイキャンプサイト

 

・スペース(約8m×8m)

 

写真提供:atago feels

 

キャンピングカーエリア

 

AC電源付きキャンピングカーエリアも東側に整備されています。

 

・スペース(約10m×8m)

・AC電源つき(1口)

 

キャンピングカーエリアは、広めの区画になります。キャンピングカー以外の利用も可能です!

 

 

 

↓キャンプサイトの料金はコチラ↓

 

貸し出し可能なグッズ

 

「キャンプをしたいけれど、道具をそろえるのが大変」という方でも大丈夫!

 

「atago feels」には、レンタルできるグッズがあるため、手ぶらでキャンプやバーベキューを楽しむことができます。

 

【レンタルできるグッズ】

・BBQコンロ (網付き、サイズ59㎝×40㎝×(高さ10㎝~40㎝))

【野良グリル】川魚の串焼きもできる、こだわりコンロです。

写真提供:atago feels

 

・卓上BBQコンロ (カセットボンベ付、40.9㎝×21.4㎝×13.4㎝)

・七輪 (直径28㎝)

・タープ(大サイズ5.1m×5.1m、小サイズ4.1m×4.2m)

・椅子 (アウトドア用折り畳み椅子)

・テーブル (3種類:180㎝×74㎝×H75㎝、120㎝×60㎝×H45㎝、120㎝×55㎝×H50㎝)

・トング

・火ばさみ

 

手ぶらでバーベキュー食材(※鮎塩焼やBBQセットは事前予約が必要)

・地酒販売:2,200円~

・ワイン販売:3,300円~

・鮎塩焼き:時価~

・BBQセット(ジビエ肉等):時価~

※マルシェにはるのポークのお肉類の販売あり

 

 

 

 

充実の施設で思いっきり遊べる!

 

川のせせらぎに耳をすませ、杉林と広葉樹に囲まれた静かな場所で、のんびり贅沢な時間を過ごすことができる「atago feels」。

 

芝生広場や校庭で子どもも大人も思いっきり遊べるのも魅力です。

 

 

野外で遊べるように無料貸し出しのボールやバドミントンあり。貸し出しはフロントまで。

 

 

「atago feels」なら、雨の日も安心!

 

校舎2階にある「ほんのへや」では、たくさんの本に囲まれながら物語の世界にひたれます。

 

 

デイキャンプ、宿泊キャンプ、校舎宿泊など全ての方が利用可能。

 

本棚には2028冊のバラエティーに富んだ本が置かれ、絵本や図鑑、児童書の他に、大人も楽しめるビジネス書や自己啓発の本、海外の洋書も楽しむことができます。

 

 

どなたでも利用できるランチがスタート

 

「atago feels」にある「森のごはんや」では、11月3日(祝月)からランチがスタートしました!

 

写真提供:「atago feels」

 

イタリアンの山中シェフが作る気まぐれランチは地元の素材をいかし「洋のテイスト」に「和が入る」やさしい味です。

 

◆営業開始日:2025年11月3日(祝月)~

◆営業時間:11時~14時(ラストオーダー) ※14時45分ランチ終了

◆営業日:日・月・火・水 ※臨時休業あり

 

-LUNCH MENU-

 1,600円(税込)~

 

【ランチセット】

A or Bランチプレート+ソフトドリンク

 

【別腹ランチセット】

A or Bランチプレート+ソフトドリンク+お好きなデザート

 

 

 

atago feelsの設備・サービス情報

 

トイレ:客室及び校内

 

 

 

野外手洗い場:あり

 

風呂:校内宿泊施設の各部屋にあり

 

貸切風呂:1階に3ヵ所あり※予約制

①家族風呂:湯けむり保健室(旧:保健室)

 

②貸切風呂:ほっこりの湯(旧:理科室)

写真提供:atago feels

シャワー室:1階に3ヵ所あり※予約制

 

 

マルシェ:あり

マルシェのおすすめ品

①はちみつ:阿多古地区で西洋ミツバチが集めた100%天然のはちみつ

②ポン菓子:ブルーインパルス元隊員が経営する「杏庵 ぽんや」の米菓子

 

食堂:もりのごはんや

 

無料Wi-Fi :あり ※キャンプサイトまで届きます

充電スポットの有無:宿泊の客室内コンセント有・キャンピングカーサイトは電源有り

 

 

atago feelsの混雑情報 

 

平日は比較的ゆったりと過ごすことができるため、静かに時間を過ごしたい方におすすめです。

 

週末は平日と比べ、家族やグループでの利用が増えます。

 

週末はワークショップも随時開催中。詳細は 公式HP よりご確認ください。

 

繁忙期(お盆期間:7月~8月ごろ)は阿多古川のトップシーズンと重なり、特に混み合いますので、お早めの予約がおすすめです。

 

 

atago feelsの施設情報

 

住所:静岡県浜松市天竜区上野948

電話:053(570)2525

定休日:木曜 ※繁忙期は休まず営業(7~8月)

 

予約方法:公式HP・楽天・じゃらん・なっぷから可能

 

公式HPはこちら

公式Instagramはこちら

 

アクセス:

車 新東名 浜松浜北ICより15分

電車 遠州鉄道西鹿島駅下車、タクシーで12分

駐車場:屋外平面駐車場 計65台 ※P2、P3土日祝のみ利用可

 

 

atago feels周辺の観光スポット

 

▲静岡県立森林公園

 

・天然温泉 あらたまの湯(車で15分)

・森のマルシェきころ(車で10分)

・青谷不動の滝(車で10分)→青谷鍾乳洞まで徒歩15分

・鳥羽山公園(車で12分)

・静岡県立森林公園(車で15分)

・天竜浜名湖鉄道車両基地(車で13分)

・浜松市秋野不矩美術館(車で11分)

 

「atago feels」の周辺には、自然を感じられる観光スポットが盛りだくさん!「atago feels」を拠点に、浜松旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

\\浜松・浜名湖の//
↓↓アクティビティを探すならこちら↓↓

やらまいかツーリズム

 

 

「atago feels」スタッフのみなさんからのメッセージ

 

写真提供:「atago feels」

 

atago feels —自然・学び・遊びが一体になった体験型宿泊施設—

 

ホテルの窓からは山のふもとまで続く穏やかな景色が広がり、キャンプ場では杉のざわめきや川のせせらぎがそっと耳に届きます。

 

子どもは自然に誘われ、のびのび遊びだす。大人はぼーっと空を眺めたり、美味しい香りにひかれたり。

 

心のおもむくままに過ごせる場所です。

 

遊びのなかで子どもは「生きる」を学び、大人は自分を感じる。本当の楽しさは、訪れる人ひとりひとりが、美しいもの・美味しいもの・静けさを感じとり、自分だけの発見を紡ぎだすことにあります。

 

日常の喧騒から少し離れ、目の前の自然を子どもも大人も思いきり感じてみませんか?

 

atago feelsで流れる時間を、心地よく味わっていただければ幸いです。私たちは、そんな豊かな一日をそっと用意してお待ちしています。

 


 

今回は、廃校をリノベーションした複合施設「atago feels」をご紹介しました。

 

取材日は10月中旬。館内はスタッフさん手作りのハロウィン装飾があちらこちらに見られ、季節を感じることができました。

 

自然と遊ぶ、学ぶ、感じる体験がたくさんできる同施設は、陶芸・木工・竹細工・大人の絵本読み聞かせなどワークショップも盛んにおこなわれています。夏は阿多古川でSUP体験もできますよ。

 

「atago feels」はスポーツ合宿や遠足、同窓会などの団体利用も可能です。みなさんも、かつての学校で、もう一度「特別な思い出」を作ってみませんか?

  

【取材協力】atago feels

【写真提供】atago feels

【取材・一部写真】三井忍

前のページに戻る