浜松市舘山寺といえば、浜松市動物園や遊園地・浜名湖パルパルが有名ですが、マリンスポーツもシーズンを迎えて賑わいを増しています。

　浜名湖マリーナにて遊覧船やマリンレジャー業を営む「ファントムマリンコダマ」代表の新村年髙さんに、海外リゾート地でも人気の『パラセーリング』についてお話を伺いました。

パラシュートをつけて、いざ空へ！舘山寺で体験できるパラセーリング

パラセーリングとは、パラシュートを装着してモーターボートに牽引されることで上空に浮上するマリンレジャーです。凧揚げのように空高く浮かび、空と海(浜名湖)の両方が楽しめるアクティビティで男女年齢を問わず楽しむことが出来ます。

　新村さんにお話を聞くと、なんと90歳以上の方がフライトしたこともあるそうです。8割以上が初体験の参加者で、公園のブランコのように気軽に楽しめるとのこと。「風の音が聞こえて鳥になったみたい」といった感想をよくいただくようです。

全国屈指のフライト率。浜名湖を一望できる空の旅

　パラセーリングは、海外の高級リゾート地や沖縄で目にするレジャーですが、浜名湖でのパラセーリングには他に引けをとらない利点があります。

　それは、全国トップクラスの日照時間や地形、浜名湖のコンディションが合わさって確立された高いフライト率。自然の条件に左右されやすい屋外レジャーながら、1日で50人以上の方がフライトすることもあるそうです。

　「正直、海外までパラセーリング体験に出かけなくてもいいね」なんておっしゃるお客様もいるのには、もう一つ秘密が。

　海外リゾート地では、回転率を重視するためにフライト高度が低いことが良くあるそうです。新村さんは世界の有名リゾート地と肩を並べられるように、200メートルのロープを使い45度の角度で100メートル近い高さまでフライトできるように工夫。天気が良いと南アルプスの南端、時間によっては空が染まる夕日や太陽に反射する湖面の輝きなど、大パノラマの開放感を空中で味わえます。

　実際のフライトは7～8分ですが、体感はもっと長く感じる参加者が多いようです。

　コロナ禍で舘山寺への旅行者が減少しても、いつでも来ていただけるようにメンテナンスだけは怠らないと話す新村さん。安全度の高さと船舶技術も、ファントムマリンコダマが信頼される一因となっています。

犬と一緒に空中散歩。話題の「わんダフルパラセーリング」

　昨年、「愛犬と一緒にフライトしたい」というお客さんからの要望から、世界初！？の犬と一緒にフライトするパラセーリング事業が浜名湖でスタートして話題になっています。

　専用のショルダーにはいる小型犬のみ参加可にはなってしまいますが、空の散歩を楽しめると評判で、テレビコマーシャルに出演しているタレント犬もやってきたそうです。愛犬との空中写真は記念に残る1枚になりそうですね。

普段着のまま楽しめる気軽な浜名湖マリンレジャー

　「特別なライセンス講習や免許がないと出来ないのでは？」といった心配は無用。免許なしで3才から体験可能です。パラセーリングの他にも、スピードボートやヨットなど、浜名湖パルパル内のマリンゲートボートのりばから当日でも楽しめます。(パラセーリングは、点検整備などで船を乗降している場合がある為、事前予約だとスムーズですよ)

　船の上から離着陸するため、普段着のまま濡れずに気軽に楽しめるのも人気の理由です。

　コロナ禍で海外リゾート地に出かけにくい今年は、浜松市・舘山寺でマリンレジャーを楽しんでみてはいかがでしょう。

リンク：【ファントムマリンコダマ】http://www.fantommarine.com/

（記事）浜松・浜名湖観光ライター　ジャンク板村

（写真）荘司哲、ジャンク板村