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ゆるっとサイクリングに、奥浜名湖へ

2020.06.29

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 最近、道を歩いていたり車を運転したりするときに、この浜名湖地域でもサイクリングをする人の姿をよく見かけるようになった。スポーツウェアのようなものを着て、専用の自転車に乗っている姿はとても格好良い。

 私もやってみたいなぁと思いながらも、なかなか一歩踏み出せずにいた。それは、サイクリングへの印象とハードルの高さからだ。

 「サイクリング」というと、どんなイメージを持つだろうか。専用の自転車を用意し、専用のそれらしいウェアを用意し、勢いよく自転車を漕ぐ。走っていい道、走ってはいけない道などルールもあるだろう。しかし初心者の私が自分でサイクリングを始めるには、それらの印象がハードルの高さを感じさせ、なかなか勇気が出せずにいた。そんなところに、浜名湖をサイクリングするツアーが開催されるという情報を得た私は、今回そのサイクリングツアーへ参加を決めた。

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 当日の朝、必需品である水分とタオルを用意し、少しの緊張感と楽しみが混ぜこぜになったドキドキした気持ちで、集合場所である気賀駅へ向かった。気賀駅へ集合し、さっそく自転車をレンタルする。気賀駅ではレンタサイクルができるため、天竜浜名湖鉄道や、遠州鉄道の路線バスなど、公共交通機関で来てもレンタルしやすい。

 自転車はいわゆる普通のママチャリのような、カラフルな色合いのものが数台並んでいた。それぞれの身長にあったサイズを選び、そして微調整としてサドルの位置調整を、気賀駅に併設している奥浜名湖ツーリズムセンターの職員さんが対応してくれる。

 自転車を選びながら、運動もあまりしていない私がこの奥浜名湖をサイクリングできるのだろうか…そんな、少し不安な気持ちとどんな道を走るのかという期待を膨らませる。

 サイクリングをスタートする前に、今回のガイドの方から案内を聞く。案内はとても丁寧で、今回通るルートや、自転車の基本的な操作方法、またグループでサイクリングをする際にガイドが出すサインについて説明してくれた。

 自転車には高校生の時に通学で乗っていたから、乗り方やルールはある程度把握しているつもりでいたが、改めて聞いていると意外と知らないことも多い。案内をしっかりと聞いて、さっそくサイクリングツアーがスタートした。

 今回のサイクリングツアーは、奥浜名湖エリアならではの製菓店をめぐるサイクリングツアーだ。聞いたことはあるけれど、お店がどこにあるか知らなかったり、実は食べたことがなかったり、そんなスイーツを、サイクリングをしながら満喫できる。

 まず一軒目は「外山本店」。気賀駅から北東に少し自転車を走らせた先にある。ここでは、”姫様スティック”をもらった。なぜ”姫様”?という疑問から、参加者とお店の方との話も弾む。店内には和菓子がずらりと並び、話を聞きながら歴史の長い店であることを感じられる。

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 1軒目を出たら、次の目的地に向かってまたペダルを漕ぎ始める。先ほどより少し長い坂を上っていき、龍潭寺(りょうたんじ)も通り越し、井伊谷小学校の近くまで来ると2軒目のお店「すぎや製菓」そして3軒目に行く「内山製菓」が見えた。

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 この2軒はお互いにお店が見えるほどの距離にある。しかし、お店に並べられているお菓子は全く違うそれぞれの個性と味が楽しめる。「すぎや製菓」では”いいさま”、「内山製菓」では”いい!直虎゙(いいなおドラ)”。1軒目から3軒目まで、お菓子の名前がなかなかに興味をそそられる。すぎや製菓の”いいさま”はこの引佐町(いなさちょう)で発祥した井伊氏にちなんだ和菓子、そして内山製菓の”いい!直虎゙”はその井伊家の女城主である井伊直虎にちなんだどら焼きとなっている。3軒とも、餡子のたっぷり入った和菓子で、甘いものがほしくなるサイクリングにはとてもうれしいお菓子たちだ。

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 3軒の和菓子屋を堪能し、おなかも少し満たされたところで、サイクリング後半戦だ。

 後半戦は、内山製菓からスタート地点の気賀駅の方向へ戻り、長楽寺へと向かう。方向としては戻ることになるのだが、来た道とは違う道を通っていけるのがサイクリングの良さでもある。

 行きの道では、昔からあるお店や、お寺、学校が見える道を進んでいたのに対し、今度は田んぼや木々が広がる道を進む。先ほどとは違う風景を見ながら、ところどころで止まって風景を写真に撮る。そして、合間にはガイドの方が奥浜名湖という土地についてや、サイクリングをしているときの楽しみなどを話してくれる。

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 長楽寺につくと、寺のご住職が出迎えてくれた。中に入るとお香をみんなの掌に分け、お清めの作法を教えてくれる。そうして、一息ついた後に長楽寺の由縁を丁寧に説明してくれた。いくつもの凸凹道や坂道を上り下りし、疲れているはずの頭でも、ご住職の話はゆったりと聞くことができ、お寺の中から満天星の庭を穏やかな気持ちで眺め、休憩をした。

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 お寺で一息つきながら、ここまでの道中について振り返ってみた。自転車で坂を上る時は身体全体に力が入り、運動不足であることを痛感する。しかし下るときには風を感じることができ、そこに奥浜名湖の緑が広がる景色が気持ちをさわやかにしてくれる。車の多いところや、多くない道、狭い道、坂道。そして所々で立ち寄ることのできるおいしい和菓子屋さん、自然豊かな土地、そして地元の人達の日常の様子。自転車で走る道は車道や歩道と違って様々なルートがある。

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 気賀駅に戻ってきたときには、あんなに漕いだ足の疲れはどこにおいてきたのかと思う程、みんなさわやかな顔をしてサイクリングツアーを終えた。

 奥浜名湖でのサイクリングは、サイクリングの初心者にも、奥浜名湖をよく知らない人にも、とっておきのスポットかもしれない。甘さと和やかさ、そして自然の豊かさで心をすっきりさせる。そんな奥浜名湖であなたもサイクリングを楽しんでみてはいかがだろうか。

編集部:本目 桜子

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