どんな体験なのかを知っていただくために再掲しております。内容が変更となる可能性もございますので詳細は下記サイトをご覧ください。
浜名湖伝統漁法えびすき漁:https://kyokuryoumaru.com/
「えびすき漁」をご存知でしょうか?
えびすき漁、最近は浜名湖でしかできない体験として、全国から取材や問い合わせが殺到しているそうです。
果たしてこのえびすき漁とはどんな漁なのか、実際に体験してきました!
目次
浜名湖は、湖でありながら太平洋とつながっている淡水と海水が交わった汽水湖であるため、栄養が豊富であり、約800種類の魚介類がいるといわれています。
えびすき漁は浜名湖で古くから行われてきた伝統的な漁法で、夜間に船の先に明かりを灯して湖面を照らし、光に集まるエビや小魚を「すき」と呼ばれる四角い網で掬い取ります。
風情ある手法で、初夏から秋にかけて行われます。
生温い風が肌寒い空気に変わる頃、湖西市にある新居漁港に船頭達が集まってきました。
1人が黒板に数字を書き始めると、皆がソワソワし始め、漁の獲れ高にも関わる、船の位置を決定するくじ引きが始まります。
くじ引きは、基本的に船頭が行いますが、希望すればお客さまも一部体験することができます。参加する者の目印となる帽子を借りて、どの紐を引くか選び、船頭さんに託します。
ドキドキ胸が高まる中、思いきりロープが引かれ、船の位置を示す番号が決まりました。
潮の流れによって、どの位置が良く獲れるかは毎日変わります。船の位置が黒板に書き出されます。
あとは運のみ、そう意気込んで船に乗り込みました。
潮風と月明かりだけの幻想的な空間で、何隻かの船が同じ方向に走り出して行きます。星空の美しさと浜名湖の大きさを体感できる束の間の湖上ドライブ。
遠くには、弁天島シンボルタワーの灯が見えます。
鉄橋下から眺める新幹線は、ちょっと特別感のある風景。
船は鉄橋近くで減速し、くじ引きで決められた位置へ入って行きました。
漁師さんが慣れた手つきで船を固定し、いよいよ漁のスタートです!
ワイヤーの大きな網を持って船の上に立ち水面を眺めると、大きな魚たちがはしゃいでいるかのように干き潮に逆らって泳いでいます。まるで天然の水族館のようです。
すぐ近くに見えるため、網ですくおうとするものの、全く獲ることができません。夢中になりすぎると船から落ちそうになるので注意が必要です。
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魚たちを見ながら水面をひたすら睨むこと数分。今日の獲物、えびが流れてきました!
静かに網を落とし、じっと待ちます。
よし、網に入った!!と喜んだ瞬間、ぴょーん!と跳ねて逃げてしまいました。
「あぁ、惜しい!」船にいる全員が声を上げました。そう、このえびすき漁は、網を上げるタイミングが肝なのです。
水面と睨めっこをし、えびを獲るのにも慣れてきた頃、北の方角から大きい浮遊物がやってきました。
慎重に網を落とします。
ヒラヒラ水面を踊るかのようにやってきたのは”シマウシノシタ”というカレイの仲間でした。何もしなくても自ら入ってきて、網をあげるだけで捕獲!
まるで海の流しそうめんです。
その後、潮の流れがますます早くなり、自然現象に目をとられていると、溺れかけているかのように蟹が流されてきました。
またもやナイスキャッチ!蟹は他のえびや魚を傷つけてしまうため、捕獲後すぐに爪を切ります。
網を持って待っていると、エビ以外の魚も流れてきます。
この日は、コウイカが大漁でした!
あらためて浜名湖の豊かさに感動していると、3時間という時間はあっという間に過ぎてしまいました。
このえびすきの醍醐味は、自分で獲ったえびや魚を持ち帰ることができることです。
漁を終え漁港に降り立つと、船頭さんと持ちかえる魚やエビを決めて、仕分けをしてもらいます。
エビの持ち帰り方は、エアーポンプなどで生きたまま持ち帰る方法から、おがくずや新聞紙に包んで持ち帰る方法などがあります。
必要な道具はお客様で用意します。詳しくはこちら
その他の魚やイカ、カニなどは、クーラーボックスに氷や保冷剤を入れて持ち帰ります。
遠方の方にはクール宅急便で送ることもでき、手ぶらで遊べるのも魅力です。
潮の満ち干きがある浜名湖だからこそできるえびすき漁。ぜひ体験してみてください。
開催時期:毎年5月~8月頃(予約は3月頃~)
山城ゆうこ・星薬ゆと が体験しました。
YUtravel(山城ゆうこYouTube)にて紹介しています。
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