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【龍潭寺】国指定名勝「井伊家ゆかりの庭園」や県指定文化財も多数保有|浜松市浜名区引佐町井伊谷

2026.06.26

今回訪れたのは、浜松市浜名区引佐町井伊谷にある「龍潭寺」。

 

 

大河ドラマの舞台「井伊直虎ゆかりの寺」で井伊家の菩提寺として知られています。

 

遠州最大の木製の大仏をはじめ、本堂や書院から眺めることができる国指定名勝「龍潭寺庭園」は圧巻の美しさ。

 

自然豊かな場所に建立する「龍潭寺」は四季折々の花が咲き、見ているだけで心が穏やかになるような素敵な場所です。

 

 

井伊家の菩提寺「龍潭寺」を紹介します。

 

 

龍潭寺について

 

龍潭寺について、武藤宗甫住職が下記の通り詳しく説明してくださいました。

 

歴史背景を思い浮かべながらぜひご覧ください。

 

——————

 

奈良時代733年(天平5年)に行基菩薩によって開創され「八幡山 地蔵寺」と称しました。

 

1010年(寛弘7年)、門前にある井戸の傍らで井伊家元祖共保が生まれ千年、現在まで井伊家四十代を祀る菩提寺です。

 

南北朝時代、御醍醐天皇第四皇子宗良親王を迎え戦乱に明け暮れます。親王の戒名から「冷湛寺」と改めました。

 

室町時代には、二十代井伊直平公が黙宗端淵(もくじゅうずいえん)禅師を招き「龍泰寺」とし、臨済宗の変わり遠州地方に京都妙心寺の流れを広めました。

 

二十三代井伊直盛公が、今川義元につき桶狭間の合戦で亡くなり戒名を龍潭寺天運道鑑大居士とつけ、寺号を「萬松山 龍潭寺」とし今日に至ります。

 

 

時の住職 南渓瑞聞和尚は、直盛公の一人娘「直虎」と共に井伊直政を養育し、井伊家滅亡の危機を立て直し、後に彦根十八万石の大名に出世する舞台が龍潭寺です

 

三方ヶ原の合戦で境内が焼かれ、江戸時代に彦根井伊家により復興されたのが現在の伽藍です。

 

井伊家千年の歴史と文化を今日に伝えるお寺です。

 

 

 

龍潭寺の見どころガイド

 

龍潭寺の駐車場の横道を上がると、大門(山門)が見えます。

 

山号「萬松山」は朝鮮通信使の書だそう。大門は県指定文化財です。

 

 

山門正面の石垣を左手に見ながら、ゆるやかな階段を上がっていきます。

 

 

正面に見えてくるのがこちらも県指定文化財「庫裡」。こちらが受付です。

 

 

下駄箱も多数用意さていますので安心してくださいね。

 

 

龍潭寺本堂や駐車場に併設されている土産屋「龍潭寺休処」では、浜松歴女探検隊が製作した手書きの見どころマップを手にいれることができます。

資料提供:龍潭寺

 

手書きの温かみのある見どころマップを参考にしながら、敷地内を散策してみましょう。

 

ここからは、おすすめの見どころを3つご紹介します。

 

見どころ① 国指定名勝「龍潭寺庭園」

 

静岡県内の国指定名勝の四つのうちの1つが「龍潭寺庭園」。

 

 

安土桃山時代から江戸時代前期にかけての大名、茶人、建築家、作庭家、書家として活躍した小堀遠州(こぼりえんしゅう)作の庭園とされています。

 

江戸時代初期に作られた庭園は、季節の花が彩りを添え、四季を通して移ろいを感じる場所でもあります。

 

本堂正面からよく見てみると、中央の池の形が「心」になっています。「池字池」と呼ばれ寺院庭園として代表的な庭だそうです。

 

地元産の山石を使った庭園の石にも注目です。

 

庭園の手前側が石の数が多く、奥側にいけばいくほど少なくなっています。石の配置によって近景と遠景のバランスが絶妙に素晴らしい庭になっています。

 

中央が守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)が配置されているそうなので、本堂正面からの眺めを楽しんでみてくださいね。

 

庭園前の畳の部屋には椅子も用意されています。ゆっくりとくつろぐことができる最高のおもてなしです。

 

 

龍潭寺庭園のビューポイントは2ヵ所あります。本堂正面ともう1つは、庭園の上手側にある書院からの眺めです。

 

正面に井伊家の御霊屋を見ることができる書院は、幕末の大老・井伊直弼(いい なおすけ)も座って庭園と御霊屋を眺めていた場所だそうです。

 

 

庭園の案内放送が流れていますので、耳を傾けながらお庭を眺めてみてくださいね。

 

見どころ② 遠州最大の大仏「丈六の仏」

 

約300年前に建立された遠州最大の木造の大仏「六丈の仏」は、静かに己の心を深くみつめておられる座禅のお姿の仏さまです。

 

 

からだや顔に傷跡がありますが、これは明治時代初期に神仏分離令の発布により全国で寺院や仏像、仏具の破壊が行われた「廃仏棄釈(はいぶつきしゃく)」の際、近所の子どもたちが仏さまに登り、金箔をこすった跡だそう。

 

「丈六の仏」の前から本堂にかけては「うぐいす張り」の廊下が広がります。

 

「忍びの存在を知らせるための昔ながらの仕掛け」が、今もなお現役です。静かに歩くと「キュッ、キュッ」とした音色を実際に聞くことができます。

 

 

見どころ③ 緑豊かな敷地全体の落ち着いた雰囲気

 

約1万2千坪(東京ドーム約0.85分)の敷地は、四季折々の花や緑が美しくとても静か。

 

手入れの行き届いたお庭は、プロの庭師が定期的に美しく整えているそうです。いつ訪れても季節のお花が綺麗に咲き誇り、拝観者の心を和ませてくれます。

 

本堂前のお庭がコチラ。絵葉書のような美しさです。

 

 

県指定文化財の「開山堂」の外観。周りの緑と朱塗り桜閣のコントラストが見事です。

 

 

武藤宗甫住職が一番オススメの季節は「秋」だそう。

 

紅葉の時期の景色がコチラ。紅葉期間は夜の庭園特別公開予定されるようなので公式サイトでチェックしてみてくださいね。

写真提供:龍潭寺

 

写真提供:龍潭寺

 

季節の様子は公式サイトの「龍潭寺便り」から「龍潭寺百景」を選択すると見ることができます。

 

 

龍潭寺の設備・サービス情報

トイレ:あり

 

休憩所:あり

 

バリアフリー対応状況:なし

 

御朱印:あり

 

寺内売店:あり

レースの袋に入っている「龍」御守が人気。

 

駐車場売店:あり(龍潭寺休処)

 

売店のおすすめ品

【うなぎアイス】

アイスの甘みの中に醤油ベースのほんのり甘じょっぱいたれの風味が口の中で広がります。

山椒をかけて味変もアリ◎

 

【直虎人形】

小サイズ(税込1210円)は店頭販売のみで在庫だけの販売だそう。残りわずかです。

 

【やわらか直虎かりんとう】

ここでしか買えない一品です。ぜひご賞味ください。

 

【般若心経クリアファイル&エコバック】

絵心経で分かりやすいです。

ワン(犬)ニャ(猫)心経も人気!

 

 

龍潭寺の混雑情報 

龍潭寺は、いつ訪れてもきれいなお花や緑を楽しむことができますが、特に春の桜とツツジとさつきの時期、秋の紅葉のシーズンの参拝者が増えるそうです。

 

 

龍潭寺の境内案内

龍潭寺(りょうたんじ)     

住所:静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷1989

電話: 053-542-0480(代)

FAX:053-542-0901

 

拝観時間:9:00~16:00(16:30 閉門)※拝観所要時間 約60分

拝観料金:大人(高校生以上)700円・小人(小・中学生)一般300

※団体(各30人以上)割引きあり※要予約

 

 

休観日:毎年 8月15日、12月22・23・24・25・26・27日 

※休観日は毎年同じ。寺行事や警報・避難勧告・緊急事態宣言等が発令された場合は、臨時休館する場合あり。

 

公式サイトはこちら

 

アクセス

【車】

東名高速道路「浜松西I.C」より国道257号線を北へ約30分

東名高速道路「三ヶ日I.C」より国道362号線を東へ約20分

新東名「浜松いなさI.C」より国道257号線を南へ約10分

 

【バス】

遠鉄バス「浜松駅」15番乗り場「45 奥山行き」~「神宮寺」下車、徒歩約10分

遠鉄バスホームページ:http://bus.entetsu.co.jp/

 

【電車】

・遠州鉄道「新浜松駅」西鹿島行き→「西鹿島駅」下車→(乗換え)→天竜浜名湖鉄道「西鹿島駅」新所原行き→「金指駅」下車 ※金指駅より タクシーで約5分

・JR東海道本線「新所原駅」下車→(乗換え)→天竜浜名湖鉄道「新所原駅」掛川行き→「気賀駅」下車※気賀駅よりタクシーで約5分

 

駐車場:あり・無料

大駐車場 大型バス12台、乗用車40台

東駐車場 乗用車19台

第二駐車場 乗用車27台

障害者駐車場 乗用車4台

 

 

龍潭寺周辺の観光スポット

 

「のんびり ゆったり きらめきの奥浜名湖 浜名湖 湖北五山めぐり」がおすすめです。

 

浜名湖湖北五山とは、奥浜名湖地域にある国指定重要文化財を有する5つの寺院の総称。

 

今回取材させていただいた龍潭寺をはじめ、初山宝林寺(細江町中川)、方広寺(引佐町奥山)、摩訶耶寺(三ケ日町摩訶耶)、大福寺(三ヶ日町福長)は奈良時代から江戸時代に開創・建立され、大切に引き継がれています。

 

季節の風景を楽しみながら湖北五山を巡る旅を楽しみください。

 

龍潭寺に案内パンフレットがあります。拝観料の割引券もついておりますのでぜひチェックしてみてくださいね!

 

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やらまいかツーリズム

 

 

武藤宗甫住職から読者の皆さまへメッセージ

 

 

美しい緑と四季折々の花が咲く龍潭寺は井伊家の菩提寺として歴史あるお寺です。

 

1995年(平成7年)に静岡県指定有形文化財に指定された龍潭寺伽藍(りょうたんじがらん)6棟【山門(さんもん)・本堂(ほんどう)・開山堂(かいさんどう)・井伊家霊屋(いいけおたまや)・稲荷堂(いなりどう)・庫裡(くり)】は、大変貴重な建物です。

 

国指定名勝「龍潭寺庭園」もみどころのひとつです。

 

歴史を感じながらのんびりと拝観していただけたらうれしいです。

 

そして、大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放映されてから10年となります。思いをはせながらぜひ「龍潭寺」にお越しください。皆さまのお越しをお待ちしております。

 


 

浜松市浜名区引佐町井伊谷にある「龍潭寺」をご紹介しました。

 

取材時はさつきが咲いていましたが、紫陽花のつぼみもちらほら見受けられました。美しい庭園と歴史ある建物を楽しめるお寺「龍潭寺」にぜひ足を運んでみてくださいね!

 

【取材協力・一部写真 龍潭寺】

【取材・写真 三井忍】

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