湖西市の穏やかな丘の上にある「おいでん村」は、地元の暮らしと自然の恵みを感じられるローカル直売所です。

 

季節ごとに移り変わる野菜、地域の人々の温かなやりとり、そしてふと見上げた先に広がる太平洋の美しい眺め。

 

観光地として大々的にアピールされる場所ではないものの、訪れた人が「また来たい」と思える、不思議な心地よさを持ちます。

 

今回は、地元の方にも旅行で訪れる方にもおすすめしたい「おいでん村」をご紹介します！

 

 

おいでん村はどんな場所？

 

 

おいでん村が開設されたのは2010年10月。以降、15年にわたり、湖西市の農家や生産者が新鮮な野菜や加工品を持ち寄り、直接販売する直売所として地元で愛されてきました。

 

“おいでん”という呼び名には「気軽に寄っていってね」「地域の恵みを味わってほしい」という想いがこめられており、まさに地域の温もりそのものを体現しています。

 

 

特に湖西市は、温暖な気候と自然環境に恵まれ、年間を通して多様な農産物が育つ土地です。

 

そのため直売所には、地元で収穫された野菜はもちろん、近隣市町の生産者が直接卸しに来る品も並び、まさに“地域の食が集まる場所”。

 

地元の方が日常使いするだけでなく、観光で訪れる人にも「旅先でその土地の味を買える場所」として魅力的なスポットとなっています。

 

 

「おいでん村」の駐車場からは、太平洋を見下ろす絶景が広がり、買い物前後にちょっと景色を楽しむだけでも気持ちが晴れるようなロケーションです。

 

素朴で気取らず、地域の優しさと自然美を感じられる雰囲気が魅力です。

 

 

おいでん村の見どころガイド

 

① 年中買える“湖西産野菜”の宝庫

 

 

おいでん村の最大の魅力は、なんといっても新鮮な野菜の安さと豊富さ。

 

湖西市は、温暖な気候を活かした農産物の生産が盛んな地域で、キャベツ・セロリ・大根・きゅうり・スイカ・メロンなど、季節ごとにさまざまな野菜が店頭に並びます。

 

直売所ならではのリーズナブルな価格や、生産者の顔が見える安心感があり、毎日の買い物で利用する地元民も多数。

 

また、近隣の生産者が直接卸しに来るため、地域全体の魅力的な農産物に出会えるのも醍醐味です。

 

② 冬だけの贅沢、湖西産の焼き芋

 

 

冬の時期になると、多くの人のお目当ては“焼き芋”。

 

おいでん村では、湖西市白須賀の浜名湖ファームさんで収穫された「紅はるか」を使用。

 

 

品種の甘さや風味を生かしたホカホカの焼き芋は、毎年買いに来る常連さんも多い人気商品です。

 

ベンチで焼き芋を頬張る子どもたちや、温かい湯気を楽しむ高齢のご夫婦など、焼き芋をきっかけに世代を問わず笑顔が集まる冬の名物となっています。

 

③ ローカル道の駅のような“地域交流の場”

 

 

おいでん村は、単なる農産物販売所という枠にとどまりません。

 

地域イベントの案内掲示板があったり、旬の野菜の食べ方をスタッフが教えてくれたりと、地域コミュニティの温もりを感じられる空間です。

 

観光客にとっては「知られざる湖西の日常」に触れられる場所で、地元の人にとっては「ちょっと寄って帰ろうか」と自然に足が向く場所。

 

まさにローカル道の駅のような存在として、湖西の文化や暮らしを見ることができます。

 

 

おいでん村の店舗情報について

所在地：静岡県湖西市白須賀2814-1

電話番号：053-579-1771

営業時間：8:00-17:00

定休日：月曜・火曜

駐車場：20台ほど（太平洋を望む眺望が魅力）

 

 

おいでん村の設備・サービス情報

・トイレあり（男女）

・売店あり/レストランの無

 

 

まとめ

おいでん村は、湖西市らしい温かさと自然の恵みが詰まったローカルスポットです。

 

15年以上にわたり地域の生産者に支えられ、新鮮で安心・安全な農産物を提供し続けています。

 

冬には湖西産の焼き芋を楽しめ、年間を通して手頃な価格で旬の野菜を購入できるため、地元住民からの信頼も厚い場所です。

 

また、駐車場から見下ろす太平洋の景色は、買い物のついでとは思えないほどの気持ちよさがあります。

 

観光客にとっては、湖西市の日常に触れられる“隠れた名所”として、旅の途中に立ち寄る価値のあるスポット！

 

地域の魅力がぎゅっと凝縮されたおいでん村。湖西市を訪れる際は、ぜひ一度足を運んでみてください。

 

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【取材・文・写真】佐藤 拓真