浜松屈指の観光地・舘山寺門前通りで、創業1956年から愛され続ける「うなぎ専門の店 志ぶき」は「子連れでもゆっくり美味しいうなぎを食べたい!」という方にぴったりのお店です。
うな重やうな丼はもちろん、しらす丼やいくら丼といったバラエティー豊かなメニューに加え、掘りごたつの座敷席やお子様用の椅子の準備など、子連れで安心して食事ができる環境が魅力。
今回は、「うなぎ専門の店 志ぶき」の魅力をたっぷりとレポートします。
目次
「うなぎ専門の店 志ぶき」がある舘山寺門前通りは、浜名湖のほとりにあります。舘山寺は、グルメ、温泉、遊園地と、家族みんなで楽しめる浜松屈指の観光スポットです。
舘山寺門前通りは、うなぎの名店が並ぶ人気エリア。
そんな中で、生まれ育った店の味を先代から受け継ぐ「うなぎ専門の店 志ぶき」二代目大将・山﨑さんにお話を伺いました。
お店の創業は昭和31年。
「水しぶきが上がるように勢いのある店になるように」という想いから、先代が「志ぶき」と名付けられたそうです。
志ぶきのうなぎの特徴は「外はパリッと香ばしく、中はとろけるように柔らかな食感」。一度焼いたあとに蒸す工程を入れる、関東風の焼き方です。
焼き加減を調整することで、皮の風味を残しつつ、あっさりとした中にコクのある「志ぶきの味」を実現しています。うなぎそのものの風味を楽しむのであれば、「白焼き」を食べてみるのもおすすめです。
蒲焼きのタレは、創業時から継ぎ足されてきた秘伝のもの。少し辛めの甘辛ダレで、思わずごはんが止まらなくなります。
漫画『GTロマン』で知られる西風先生も、うなぎ専門の店 志ぶきのファンのひとりで「うなぎが苦手だったけれど、ここのうなぎで好物になった」とInstagramで紹介されています。
店内には、西風先生が描かれた大将の似顔絵が飾られていました!
うなぎ専門の店 志ぶきが長年愛される理由は、うなぎの味だけではありません。
どんな世代のお客様でも気持ちよく過ごせるようにと、改装を繰り返してきたお店づくりも志ぶきの魅力の1つ。
白色を基調とした店内は、明るく上品な雰囲気です。
店内のそこかしこには、季節のお花が飾られており、明るい気分にしてくれました!
テーブル席以外にも、小さなお子さま連れのご家族でもくつろぎやすい掘りごたつ席や、子供用の椅子もあり、ご家族でゆったりお食事を楽しめる環境が整っています。
「長期休みには、遊園地や動物園、温泉に行かれた帰りのご家族がたくさんいらして、お店がにぎやかになるんですよ」と大将。
上質なうなぎを肩ひじ張らずに楽しめる……そんな願いが叶うお店です。
うなぎ専門の店 志ぶきの人気メニューは「おひつまぶし」「二色小丼」「殿様御膳」。うなぎの魅力を異なるスタイルで楽しめると、それぞれファンの多いメニューです。
今回は人気メニューの中から、わたしは「二色小丼」、浜松在住8年目の夫は「おひつまぶし」を選びました。
異なるうなぎの味わい方を比べながら、それぞれの魅力をじっくり堪能してきましたので紹介しますね!
蒲焼と白焼、どちらも楽しみたい方に人気なのが「二色小丼」。3,000円台で2種類のうなぎを食べられる、お得なメニューです。
届いたのは2つの丼と肝吸いの器に小鉢。蓋を開けるたびに違う香りが立ちます。
まずは白焼きの丼から。狐色の焦げ目が美味しそう。
うなぎだけ口に運びます。皮の焦げ目はパリッと、身はしっとりしています。舌の上で柔かく身がほどけていくようで、深みがありながらも淡白な味わいでした。
続いて蒲焼き丼をいただきます。
蓋を開けた瞬間、ふわっと立ちのぼるタレの香り!
口にほおばると、うなぎの上質な脂と甘辛ダレが絡み合い、思わず笑みがこぼれる美味しさです。
さて、ここで山椒をひと振り。うなぎには山椒が欠かせないという方も多いのではないでしょうか?
うなぎ専門の店 志ぶきでは、粉の山椒と、自分で挽く山椒の2種類が用意されています。
今回は、自分で挽く山椒に挑戦。
うなぎと一緒に挽きたての山椒を口に入れると、鼻から抜ける香りがとてもさわやか!
うなぎとタレの味が一段と引き立ちました。山椒好きな方はぜひ試してみてください。
白焼きと蒲焼と2種類のうなぎが堪能できるメニューですが、それぞれ小さめの丼だったので、ぺろっと美味しく完食できました。
同行した夫は、味の変化が楽しいひつまぶしをチョイス。
運ばれてきたのは木目調のおひつ!
まずはそのまま、うなぎとご飯をお茶碗によそっていただきます。
2膳めは、薬味を添えて。大葉やごま、海苔、梅肉と、薬味のバリエーションも豊富!
うなぎのタレの甘みが少し抑えられ、薬味によってうなぎの香りがさらに際立ちます。
夫のお気に入りは、大葉と梅肉のサッパリした組み合わせ。「うなぎとのハーモニーが絶妙で、どれだけでも食べられそう!」と話してくれました。
最後は、あたたかい昆布だしをかけてお茶漬けに。
出汁のやさしい香りが口いっぱいに広がり、さらさらと食べ終えていました。口の中に甘辛い余韻と昆布だしの香りが残り、後味まで心地良かったそうです。
出汁が冷めないように、タイミングをみながら配膳してくれる店員さんの心遣いが嬉しかったです。
志ぶきでは「おひつまぶし風生しらす丼」や「おひつまぶし風いくら丼」といったメニューもあります。
お腹を空かせた方向けのすぐに提供できるおつまみや、舘山寺温泉の源泉をつかった温泉卵など、サイドメニューも充実していました。
食が細い方には「プチまぶし」「蒲焼き小丼」「白焼き小丼」がおすすめ。お子様向けのうなぎ丼「ちゃいる丼」もありますよ。
お酒好きの方にも朗報です。甘口から辛口まで、地元の地酒も幅広く揃っています。もちろん、ビールや焼酎も。
志ぶきに行けば、浜松名物のうなぎを食べつつ、家族みんなで満足できそうですね。
今回、取材で訪れたのは6月の休日、14時過ぎでした。
この時間でも、並んでいる他のお客様は3組ほどいました。開店時のみしか予約が取れない場合がほとんどですので、お昼時は、ホームページからEPARKで順番受付をしてから行くのが良さそうです。
住所:浜松市中央区舘山寺町2252-1
TEL:053-487-0153
営業時間:
・平日 11:00〜15:00/18:00〜20:30
※月曜は昼営業のみ
・土日祝 11:00〜15:00/17:00〜20:00
※祝日営業あり
定休日:水曜日(木曜不定休) 月曜は昼のみの営業
席数:テーブル24席、掘りごたつ座敷22席
予約:EPARKより可
アクセス:
・車:舘山寺スマートICから約5分
・バス:JR浜松駅から舘山寺温泉行き。バス停「舘山寺温泉」から350m
駐車場:あり(16台)+隣接に公共駐車場あり
お店の横に駐車場があり、公共駐車場も近かったので、車でのアクセスはしやすかったです。駐車場ではゆるキャラ「うなぎ地蔵」がお出迎えしてくれます。
ファミリーで気軽に本格うなぎを楽しみたいなら、舘山寺の「うなぎ専門の店 志ぶき」がおすすめ。
掘りごたつ席や小盛り丼、お子様用の椅子なども揃っており、ご家族でゆったりと過ごせる環境です。
上質な味わいを、気取らずに楽しめる舘山寺のうなぎ屋さん。浜松観光のランチやちょっとした贅沢時間に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【取材協力】うなぎ専門の店 志ぶき
【取材・文・写真】岸 桜子
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