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浜松の伝統芸能『横尾歌舞伎』を楽しもう!2024年10月12日・13日 定期公演開催!

2024.09.17

2024年10月12日(土)、13日(日)に、浜松市浜名区引佐町にて約200年の歴史を誇る「横尾歌舞伎」の定期公演が開催されます。

 

 

江戸時代に始まったこの伝統芸能は、地域住民による本格的な舞台で、毎年多くの観客を魅了しています。横尾歌舞伎は、観客との距離が近く、掛け声やおひねりといった文化体験も楽しめることが特徴です。

 

この記事では、横尾歌舞伎の歴史や魅力、そして10月に行われる定期公演の見どころを詳しくご紹介します。

 

 

横尾歌舞伎とは

横尾歌舞伎は、200年以上の歴史を持つ浜松市の伝統芸能であり、今も引佐地区の地元住民によって大切に継承されています。

 

横尾歌舞伎の発祥と歴史

引佐地区に伝わる横尾歌舞伎が、いつ頃から始まったのかは明確ではありません。

 

しかし、江戸時代中期(寛政6年/1794年)ごろには、横尾・白岩地区(現在の引佐地区)で「農村歌舞伎」が行われていたという記録が残っており、歴史の深さを感じさせます。

 

江戸時代から明治、大正、昭和にかけて、どの時代でも歌舞伎の担い手は地元の青年たちでした。そして、現在でも役者はもちろん、三味線弾きや浄瑠璃、化粧、着付けに至るまで、すべてを地元住民が担っています。

 

こうした農村歌舞伎は、浜松市の佐久間町や雄踏町、湖西市などでも伝承されていますが、これらは戦後長く絶えたあと、近年復活されたものです。

 

江戸時代以降、戦時中は一時的に縮小したものの、途絶えることなく伝承されてきたのは「横尾歌舞伎」だけであり、1974年には地域を代表する貴重な民俗芸能として、県の文化財指定を受けました。

 

横尾歌舞伎の魅力と見どころ

横尾歌舞伎の最大の魅力は、地元住民の手で作り上げられることです。

 

役者や太夫、三味線弾きはもちろん、振り付けや着付け、大道具・小道具の作成や設置、勘亭流の書体を用いたポスター作りに至るまで、すべて地元住民の手でまかなわれています。

 

 

地元住民の手作りでありながら、役者の縁起は堂々たるもので舞台は本格的!

 

そして、舞台と観客の距離が近く、その迫力を身近に感じられるのも横尾歌舞伎の魅力のひとつです。見せ場になると、観客席からは威勢のいい掛け声とともに「おひねり」が飛び交い、活気のある雰囲気を楽しめます。

 

また、横尾歌舞伎で使用される衣装やかつらはレンタルではなく、大部分が江戸時代から引佐地区で保存してきたものや手作りのものを使用しているそう。

 

かつらは約200点、衣装は約2,000点が保存されており、いつでも舞台で使用できるようにと手入れされてるというから驚きです。

 

 

今でこそ、伝統芸能として受け継がれている横尾歌舞伎ですが、過去には戦争による影響や担い手不足による存続の危機もあったといいます。

 

こうした危機を乗り越えるために、横尾歌舞伎の保存会が発足し、担い手の幅を広げてきました。現在では地元の小中学生、高校生などを対象に芸能伝承者の育成に力を入れ、積極的な伝承活動を行っています。

 

 

2024年 横尾歌舞伎定期公演 開催のお知らせ(10月12日・13日)

 

江戸時代から途絶えることなく受け継がれている浜松の伝統芸能「横尾歌舞伎」を楽しめる定期公演が開催されます。

 

・開催日:2024年10月12日(土)、13日(日)
・開演時間:両日午後4時開始
・会場:浜名区引佐町横尾東四村農村コミュニティーセンター「開明座」
・主催者等:横尾歌舞伎保存会
・お問合せ:引佐協働センター電話:053-542-1112

 

ぜひこの機会に、地元の伝統芸能である横尾歌舞伎を堪能してみてはいかがでしょうか?

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