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湖西市地域おこし協力隊の佐藤拓真 (Instagramをチェック!)です◎
私が住んでいる湖西市は、全国でも有数の日照時間を有する地域☀️
日照時間が長いことで農作物が元気に育つほか、浜名湖周辺では、沢山の花々が咲きます。
また、温暖な気候であるため、みかんの栽培に適しており、山では特産のみかん栽培が盛んです。
そして、これらの自然のものはある生き物の源になりつつ、希少な食べ物に変わってくるのです。
その希少な食べ物とは、『蜂蜜』です。
1匹のミツバチが一生かかって集めることのできる蜂蜜の量は、わずかティースプーン1杯にも満たない程の量しか取れないそうです。そう聞くと、蜂蜜は希少な食べ物に感じますよね!
そこで今回は、湖西市で養蜂を行っている方がいるとの情報を聞き、実際に採蜜までを体験させていただきましたので、その様子をご紹介します◎
目次
そもそも、蜂蜜はどのようにできているのでしょうか?
まず、ミツバチは花から甘い蜜を集めます。ミツバチの体内に取り込まれたこの蜜は、糖分がたっぷり。
次に、ミツバチは巣に戻り、体内に蓄えた蜜を働き蜂に口移しで渡します。
次のステップでは、働き蜂が蜜を巣房に蓄えます。この時、体内に蓄えた蜜に酵素を加えるのがポイント。この酵素が、花蜜中の複雑な糖類を単純な糖類に分解するのです。
その後、働き蜂は数日間、翅(はね)をパタパタと動かして蜜の水分を蒸発させます。これによって蜜は濃縮され、糖度がぐんと高くなります。蜜の水分が減少して濃厚な液体になると、蜂蜜の完成です!
出来上がった蜂蜜は巣房に貯められ、働き蜂が蜜蝋で巣房を封印します。
これにより、蜂蜜は外部の空気や湿気から守られ、長期間の保存が可能となります。完成した蜂蜜の巣房は、まるで美味しい宝箱のようです!(下記の写真)
この一連の流れを通じて、ミツバチは花から集めた蜜を蜂蜜に変え、巣に蓄えます。蜂蜜は、ミツバチにとって重要なエネルギー源であり、貯蔵食料としても機能します。
そして、蜂蜜ができるまでに不可欠な蜜蜂の他にも欠かせないものもあります。
それが、花の蜜です。
ミツバチと花の関係は、まるで自然界のベストカップル!
ミツバチは花なしでは生きられず、花もミツバチがいないと種子を作れないのです。
まず、植物は光合成という魔法で太陽のエネルギーを糖質に変えます。その一部は蜜腺から甘い蜜として分泌され、ミツバチに差し出されます。ミツバチはこの蜜を栄養源として活用し、飛び回ったり巣を暖めたり、巣作りの材料にしたりします。そして、花粉も蜜蜂にとっては大事なごちそうです。
ミツバチが蜜と花粉を集めるために花を訪れると、自然と受粉が行われ、花は種子を作ることができます。こうしてミツバチと花は、切っても切れない相互依存の関係を築いているのです。この素敵なパートナーシップは、自然界の生態系を支える重要な役割を果たしています。
実は湖西市は、いちごの生産が豊富で、市内にはいちご農園を営んでいる事業者がいます。
そんないちご農園の中では、一生懸命ミツバチが働いているんです。
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それはなぜでしょうか?
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実は、いちごとミツバチは『受粉』の面で非常に重要な関係を持っているんです。
ミツバチはいちごの花の蜜を吸いながら、体毛で花粉を集めます。その際に体毛に付いていた花粉が「雌しべ」の先に付き、受粉が行われます。品種にもよりますが、いちごだけでは蜂群を維持するだけの蜜や花粉はないため、まずは 十分な蜜と花粉を持たせて導入します。面積に対して蜂群が大きすぎないことも重要です。
ミツバチは、いちごの花から花へと花粉を運ぶことで受粉を助けます。この受粉活動により、いちごの果実は形が整い、大きさが均一になり、収穫量も増加します。また、受粉が均一に行われることで果実の成熟が揃い、収穫のタイミングも合わせやすくなります。
いちご農家は、ミツバチの受粉活動を最大限に活用するために、養蜂を導入し、ミツバチの巣箱を設置します。
そして、ミツバチは、受粉を助けるだけでなく、生態系のバランスを保つ上でも重要な役割を果たしているんです。
このように、いちごとミツバチの関係は、いちごの品質や収穫量に直結しています。さらに、ミツバチの健康と生態系のバランスを保つことが、持続可能ないちご栽培にとって重要なカギとなっているのです。
満蜂ファームは浜名湖周辺の花々から採れたはちみつを味わってもらい、そこから少しでも地域活性化に繋がればと考えている地元に根付いた養蜂家です🐝(満蜂ファームHP抜粋)
ここでは、満蜂ファームならではの養蜂の秘密をご紹介します◎
ミツバチが巣箱内で水分を蒸発させ、糖度を高めた完熟蜂蜜のみを採取しています。
桜やみかん、自然の花々の時期を見極め、春から初夏にかけて採蜜を行い、1年分のはちみつを収穫!
大規模な養蜂ではなく、手の届く範囲の養蜂を行うため、生産量は毎年異なり、完売することもあります。
自然の美味しさを大切にし、その年の旬の味わいを提供しています!
定置養蜂を採用し、ミツバチに負担をかけず、自然に寄り添いながら管理しています。
湖西市は温暖な気候で蜜源が豊富なため、周良質な蜂蜜が得られます。
すべての工程を自分たちで行い、手作業で不純物を除去することで、天然の美味しさを大切にしています。
採蜜は採るタイミングが重要です。タイミグを見誤ると、単花蜜(桜やみかん)として販売できないそうです。
また、養蜂は古い業界と思われがちですが、満蜂ファームでは、新しいオーガニックな養蜂技術を国内外から学んで実践しています。それにより、気候変動や外敵からミツバチを守り、健康的なミツバチを毎年維持して、いかに蜜をたくさん集めてもらうかを日々模索しているそうです。
今回は満蜂ファームさんで、栄養満点な蜂蜜の採蜜を体験させていただきました!
上記の写真は外部の空気や湿気から守られた蜜蓋を切る様子です。
蜜蓋を切ると、蜂蜜がぎっしりと詰まっています。
蜜蓋を除去した巣枠を遠心分離機にセットし、巣枠から蜂蜜とその他のものを分離させます。
その後、分離した蜂蜜を何層にも布でこして容器に詰めたら、店頭に並ぶ蜂蜜の完成です!
役割 : 巣で唯一の産卵個体であり、1日に数千個の卵を産む。巣の規模と健康を維持するために重要。
役割 : 主に春の繁殖期に生まれ、女王バチと交尾することが主な役目。巣に雄バチが大量に見られる場合、女王バチの状態が悪いか死んでいる可能性がある。
役割 : 雌であり、生殖以外のすべての仕事を担当。具体的な任務には巣の建設と維持、食料の収集、幼虫の世話、巣の清掃、防衛、温度調節が含まれる。
こうした役割分担により、ミツバチの巣は効率的に運営され、全体の健康と機能が維持されています。
巣枠を観察すると、雄の卵と雌の卵の違いを見分けることができます!
いかがでしたか?
湖西市の温暖の気候の中で育まれた蜂蜜。
栄養満点の蜂蜜をぜひご賞味ください!
(写真):満蜂ファーム様提供
湖西市地域おこし協力隊 佐藤拓真
(文):湖西市地域おこし協力隊 佐藤拓真
(SNS):満蜂ファーム
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