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『浜松パワーフード』という言葉を、聞いたことがありますか?
『浜松パワーフード』とは、浜松・浜名湖地域で収穫された旬の食材や料理です。
17年間浜松で過ごし、後に天下人となった徳川家康公の躍進を支えたのは、浜名湖の魚介類をはじめとするこの地域の豊かな食だと言われています。
日照時間が長く、温暖な気候で知られる浜松・浜名湖地域。豊かな水産資源をはじめ、多様な土質に育まれた食文化は、かつて徳川家康も愛したと伝えられています。
その中でも、すっぽんやふぐ、うなぎといった滋味にあふれた料理を多く提供する飲食店『凡猿(ぼんざる)』にお邪魔して、店主の袴田貴博さんにお話を聞きました。
目次
最初に店名の由来を聞くと、社長を務める鈴木佐智生さんが申年生まれだったことから、『平凡な猿』の意味で名付けられたのだとか。
人間の原点とも言われる動物『猿』に因んで、「お客様に喜んで頂く」という基本の心(原点)を大切にしています。
袴田さんが凡猿に加わったのは9年前。当時サラリーマンで飲食業の経験はなかった袴田さんが、お店に関わるようになり最初に驚いたのは、料理に真っすぐ向き合うスタッフの姿勢でした。
右も左もわからない中、日々お客様と関わり、カウンター越しの「美味しいね!」という声に育てられる内に、見える景色も変わってきたと言います。
店の特徴について聞くと、「お客様の要望を出来るだけ叶えたい」という社長の想いをカタチに出来るように、料理やお酒など豊富なメニューを用意しているそうです。
カウンターから個室、広間座敷まで用意された店内も、多様なシチュエーションに対応できるように設計されています。
数あるメニューの中でも、コラーゲンたっぷりで男女問わず人気なのがすっぽん料理。
すっぽん養殖発祥の地・浜松の中でも、飼育に手間と時間をかけた流通量の少ないブランド『徳丸すっぽん』を扱っています。
高たんぱく低カロリーで滋味豊かなパワーフード『すっぽん』のおすすめ調理法を聞くと、シンプルな食材の旨味を活かした鍋がイチ押しとのこと。
コクはあるがクセがない出汁は、最後に雑炊にするのが鉄板の流れなのだとか。
お土産には、すっぽんの出汁と豆乳で作った、滑らかな生キャラメルも人気です。
「すっぽんをもっと気軽に食べてほしい」との想いから生まれた一品ですが、クセや生臭さは一切なく、エキスが凝縮されています。
話がコロナ禍に及ぶと、「誰が悪いわけでもないけれど、飲食店としては苦しい期間が続いています」と、行き場のない気持ちも正直に話してくれました。
そして、「コロナ禍とは直接関係しないかもしれないが、ぜひ美味しい食事を愉しんで欲しい」と言います。
おなかを満たすのは昔より簡単になったけれど、一生の中で食べられる量や回数は有限です。
「貴重な食事の時間を大切にして貰えたら嬉しい。」
「その選択肢のひとつとして、家庭では普段食べないものや、もてなしの空間、手間のかかったプロの調理を提供したい。」
と、アフターコロナに外食が果たす役割について話してくれました。
最後に、今後の展望を聞くと、2つの目標を教えてくれました。
ひとつは、かつて街の若者にとってあこがれの店で、プロサッカー選手なども訪れるカッコいい場所だった『凡猿』を、今の若い人にも魅力的に感じて貰えるように活気づかせることです。
「長く店で働いているけど、独立しないの?」と常連さんから聞かれることもあるそうですが、袴田さんは今いるこの環境で出来る仕事にこだわりたいと言います。
もう一つは、浜松の美味しいものを外に向けて発信すること。
浜松から天下統一を果たした徳川家康のように、浜松の自然から恩恵を受けた『浜松パワーフード』の魅力を、地元を超えて広げていくチャレンジにも意欲的です。
リンク:凡猿 http://www.bonzaru.com/
(文・写真)浜松・浜名湖観光ライター ジャンク板村
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