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「トレイルランニング」という言葉をご存じだろうか。
トレイルランニングは、中距離走の一種で、舗装路以外の山野を走るものを指す。日本では「クロスカントリー」や「山岳レース」という名前で聞き覚えのある方のほうが多いだろう。マウンテンバイクなど、乗り物を使っての競技と異なり、トレイルランニングには、大自然の中を己の身一つで走るという他にはない魅力がある。アップダウンのあるオフロードを走るため、通常のランニングよりも自然との一体感を感じたり、周りの景色の変化を楽しんだりすることができる。新型コロナウイルスの影響で、様々なレジャーが感染対策に苦戦を強いられる今、密を回避し、楽しめるトレイルランニングに注目が集まっているという。
調べると、浜松のランニングクラブ「Smiley Angel(スマイリーエンジェル)※」が近年、浜松でトレイルランニングに取り組んでいるとの情報を得た。私は、トレイルランニングの経験はなかったが、浜松・浜名湖地域の新たな魅力を体験すべく、Smiley Angelの練習会に参加してみることにした。
※浜松に本社を置く株式会社杏林堂薬局が、2012年より運営している市民ランニングクラブ。
Smiley Angelのトレイルラン練習会に参加
練習会当日。
本日のコースは、秋葉神社上社から秋葉ダムまでの往復約10キロ。さらに高低差600メートルとかなりハード。トレイルランニング愛好家の中でも上級者向けのコースとして位置づけられているらしい。学卒後、全く運動をしていない私は、果たして完走できるのか不安で胸がいっぱいになる。
【今回のコース(ピンク線)。車道の無い山中を走るのがわかる。】
【今回のコース(アプリ「ヤマップ」画面)。高低差600メートル以上あることが分かる。】
集合は、秋葉神社の上社。
街中ではTシャツでよかったが、秋葉山では上着を着ないとかなり寒い。集合時刻より少し早く到着した私は、山頂の秋葉神社に参拝し、本日の安全祈願を行った。
【秋葉山山頂神社の社からの風景。目の前に広がる景色は絶景です。】
午前9:00、本日の練習会参加者が集まった。参加者は年齢も性別もバラバラ。「老若男女が一緒に楽しめるのも、トレイルランニングの魅力の一つなんです。」
Smiley Angelのスタッフの方は言う。体に負荷はかなりかかるが、自分のペースで取り組むことができ、大きな出費をしなくてもはじめられるトレイルランニングは、年齢・性別を問わずファンが多い。
もちろん、はじめてトレイルランニングに取り組むにあたっては、最低限知っておくべきルールやマナーがある。走行中、エネルギー切れになってしまった時のための簡単な補給食や飲み物は必ず持っておきたい。服装も、樹木で皮膚を傷つけないよう長袖長ズボンが望ましい。詳細は、当記事末尾の参考資料をご覧いただきたい。
【まずはみんなで記念撮影。山ポーズでパチリ。】
準備体操をして、いざスタート。
【下半身だけでなく上半身のストレッチも入念に!体操中はマスクをしっかり着用。】
往路は主に下り。
序盤は背の高い杉の木が立ち並ぶ山林を抜ける。落ち葉や木の根に足を取られないよう気を付けながら行くが、時折顔を上げると早朝の木漏れ日が山野に差し込んでいることに気づく。
【走行中見える風景。枯れ枝の重なりや苔の茂る岩に差し込む日の光は神秘的な風景。】
【ふと目を上げると紅葉した木々が目に入る。走りながら目で季節を感じる。】
しばらく下っていくと、生えている植物や周りの様子も変わってくる。岩間から染み出し、
秋葉湖へと注ぐ山水の流れのあたりには、背の低い青々とした葉の植物が茂り、ところどころに民家の跡地のようなものもあり、走っている私たちを飽きさせない。
【秋葉山を下って来ると見える風景も変わる】
【下るにしたがって舗装された道路が増えてくる。】
周りの景色の変化を楽しんでいると、いつの間にか折り返し地点である秋葉ダムに近づいていることに気づく。
【秋葉ダム(中央)へ向かう風景。山間にそびえるダムは圧巻の大きさ。】
秋葉ダムでは、先頭を行っていたグループに合流し、集合写真を撮る。水分と栄養補給を行い、少し休憩した後、今度は山頂に向かってスタート。
【折り返し地点の秋葉ダムにて集合写真。山ポーズ!】
復路ルートは往路と同じだが、岩間から湧き出る清水や草木に隠れた石垣の跡など、来るときには気づかなかった発見が多々あり、おもしろい。
【湧き水は冷たくて気持ちいい!】
【水辺には野鳥などの生き物が集まる。運が良ければ野生の鹿を見れるかも?】
復路も中間地点まで来るとやはり疲労が蓄積されてくる。一歩を踏み出す足が、自分のものとは思えないくらい重い。朝は肌寒く感じた秋葉山の風が、今は疲れた体には心地いい。
上着を脱ぎ、ラストスパートをかける。疲労感と達成感がせめぎあっている感覚が何とも言えず、ゴールしてしまうのが少しもったいない気持ちになる。
【終盤、小さい下りと上りを繰り返し、足の疲労は限界ギリギリ。】
最後の石段を上がるころには疲労はピークに達していたが、気力を振り絞ってゴール!
今回は、スタートから約4時間でのゴールとなった。個人的には、体力的にかなり大変だったが、走り終えた後の達成感は何とも言えず気持ちがいい!自然とまた走ってみたいという気持ちになる。
浜松・浜名湖地域には、トレイルランニングが楽しめるスポットが他にもいくつかある。山あり川あり湖ありと、トレイルランニングに適した地域なのだ。
Smiley Angelでは、今回の「秋葉山コース」の他にもあと2つ(尉ヶ峰(じょうかみね)~富幕山(とんまくやま)エリア「奥浜名湖コース」、奥浜名湖エリア「県境堪能コース」)、トレイルランニングコースを設定する予定である。
設定されたコースは、だいすきネット(https://hamamatsu-daisuki.net/)やSmiley AngelのHP(http://smileyangel.kyorindo.co.jp/)で今後掲載するので、ぜひ注目していただきたい。
浜松・浜名湖の自然を楽しめるコースで、一人でも、気心の知れたランニング仲間とでも、好きな時間にトレイルランニングに挑戦してほしい。
豊かな自然と、トレイルランニングに適した地形に設定されるレベルに合わせたコースから選べることから、老若男女、初心者から上級者まで、幅広く楽しむことができる浜松・浜名湖。
【幅広い年代で楽しめるトレイルランニング。】
【女性も大勢参加されていました!】
観光と運動が一度に楽しめるトレイルランニング。
レベルやスポットでバリエーションのある浜松・浜名湖地域のトレイルランニングであれば、初めての方も自分に合ったコースが見つかるはず!
ステイホームでなまった体をトレイルランニングで刺激してみるのはいかがだろうか。
「注意事項」
トレイルランニング実施にあたっては、事前にマナーとルールの確認をお願い致します。
<参考>
P.S.
今回、カメラマンの荘司氏には、アップダウンの激しい山道を10㎏近い機材を持って同行いただいた。この記事を掲載するにあたって、心より感謝申し上げます。
カメラマン:荘司哲
編集部:三宅崇介
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