浜名湖で手軽にはじめる「釣り」の魅力～海釣り公園で手ぶらフィッシング～

2019.09.20

　浜名湖は『海の湖』と呼ばれていることを知っているだろうか。その所以は、川から流れる山の栄養素と海の栄養素が混じり合うことで800種を超える生物が集まり、生物多様性を生み出す汽水湖として独自の自然環境が形成されているところにある。

　そんな『海の湖』の魅力をだれでも気軽に体感できる遊びの1つが「釣り」である。

手ぶらでOK！道具が無くてもすぐできる釣り体験

　この日は湖西市新居町にある「新居海釣り公園」にやってきた。初心者且つ手ぶらでやってきた私が最初に向かったのは、公園敷地内にある「今切ショップ」だ。ここはエサの販売から釣り具のレンタルまでできる”海のプチコンビニ”として釣り人達の拠点となっている。私はサビキ釣り竿とエサ釣り用リール付竿の2本をレンタルし、早速海へ繰り出した。

　まずはサビキ釣りでアジやイワシといった小型の回遊魚を狙っていく。エサを入れたカゴが付いた糸を垂らし、魚が針に掛かるのを待つだけの釣り方だが、釣れるときはまさに”入れ食い”なのに釣れない時はパタリと止まってしまう。だからたまに鈴なりで釣れた時は嬉しくてつい童心に帰ってしまう。

　続いてもう少し大きい魚を狙うため、「青イソメ」と「石ゴカイ」を針につけたエサ釣りにチャレンジ。竿の先が”トトンッ”と小気味良く反応したのを見て急いでリールを巻くが、魚はおろか苦労して付けたエサもない…。どうやら「アワセ」という魚の口に針を掛ける作業が必要とのことである。タイミングが全く分からなかったが、試行錯誤しているうちに偶然針がかかり、なんと鯛を釣り上げることができた！(極小サイズだが…)

その場で調理！大きくても小さくても自分で釣った魚は美味しい！

　時間を忘れてひたすら釣りに没頭した結果、小型魚ばかりではあるが初めてにしては上出来と言える釣果を上げることができた。さて、魚を釣ったらどうするかは決まっている。その「命」を美味しくいただくことだ。

　実は週末限定で、海釣り公園敷地内にある「海湖館きらく市食堂」に釣った魚を持っていくと、その場で調理をしてくれる。今回は唐揚げ・天ぷら・フライ・塩焼き・骨せんべいと思いつく限りの調理法でお願いしてみた。初めて釣った新鮮な魚の味は圧倒的な美味であった。自ら釣った魚を美味しくいただく、これが釣りの醍醐味であると実感した。

海湖館きらく市食堂は11月および12月は休業しております。