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浜松天竜の森で育まれた自然の一滴。木から生まれた「クロモジ茶」

2020.07.31

 今年もそろそろ森に育まれた美味しい宝物、「Kicoroの森の香茶」が街に下りてくる。

 「森に関心をもってもらう入口」という想いで作られ、一年に一度だけ早春に収穫される天竜の森のクロモジ茶だ。

 

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 私がこのお茶と出会ったのは4年前。天竜区にあるカフェで「このクロモジ茶って美味しいよ。木のお茶。」と友人からすすめられたのだ。「木って?その木の葉っぱってこと?」と聞くと、葉っぱではないという。お茶といえば、緑茶やハーブティーのような葉や花びらといった柔らかいものから作られるイメージがある。だから木から作られると言われても想像が出来なかった。

 テーブルに届いたのは、"木"というイメージを覆す優しいピンク色のとても良い香りがするお茶だった。

 

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 「クロモジ」という木には馴染みが薄いかもしれないが、和菓子を切って口に運ぶ時に使う菓子楊枝というとわかるだろうか。

 今ではプラスチックや他の木材製のものも多いが、もともとは香りがよく殺菌効果のあるクロモジの木から作られていた。有名な茶人、千利休が織田信長や豊臣秀吉にお茶を点てた際、庭のクロモジの枝を切って削りたての香り高い楊枝で勧めたという話は有名だ。戦乱の世のいきり立った武将たちもクロモジの香りで癒されたのかもしれない。

 

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和菓子と、菓子を切るクロモジ

  

 クロモジは日本原産のアロマとも言われ、爽やかな中に甘みのある香りには、抗ウイルス作用やリラックス効果があると言われている。あのシャネル№5にも配合されていると言うがまさに今の時代の救世主のような木ではないか。

 クロモジは昔から治療や健康のために飲用もされてきた。葉や枝から烏樟(うしょう)という生薬が作られ、煎じて健康茶としても飲まれるのだ。では、今まで飲まれていた健康茶と、天竜の森のクロモジ茶は何が違うのだろう?

 天竜の森のクロモジ茶を作っているのは「顔の見えるきこり」として山と街をつなぐ活動をされている前田剛志(まえだたけし)さんだ。アウトドアも雨も苦手な私だが、どうしてもクロモジの木を見たくてわがままを言った。そして、梅雨入りした雨が降る日、前田さんに天竜のKicoroの森を案内していただいた。

 

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まっすぐに伸びる杉が美しい天竜の森と歩き慣れた森の中を進むきこりの前田さん。

 

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 道中はワイパーが必要な雨だったのに、森の中では頭上の枝葉が雨を遮ってくれるからか傘が要らず、葉や枝が積み重なったフカフカの地面は雨を吸い込み、水たまりが出来ない。森が水を蓄えてくれているのを体感する。前田さんの後ろを歩きながら私は森に驚き、感動していた。

 前を行く前田さんが「これ、枯れているけど香りはするよ。」と枝を折ってくれた。

 

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 本当にあのクロモジ茶の香りがする。疑っていたわけではないが改めて木そのものの香りというのに驚く。

 クロモジは秋になると葉を落とし、春になると花と葉を伸ばす落葉樹。人の背よりも少し高いくらいの低木で、収穫で刈ってもまた枝を伸ばしてくれる。

 

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 天竜のクロモジ茶を「おしゃれなカフェにも似合う、美味しいお茶にしたかった。」と前田さんは言う。「Kicoroの森の香茶」の原料であるクロモジは、葉がなくなり、冬の間に芳香成分を蓄えた早春の枝木だけが使われる。青臭みが出る葉の部分は使わない。だから、あの香り高さと飲みやすさを持つのだ。当然ながら無農薬、無添加、ノンカフェイン。アイスでもホットでも美味しく飲め、食事にもスイーツにもよく合う。また、お湯を注ぐだけで美味しく飲めるようにと、枝木を繊維状まで細かくする二段階の粉砕工程を前田さんが自ら行っている、まさに「きこりさんが作った森のお茶」なのだ。

 

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 「森に関心をもってもらう入口」として生まれた天竜のクロモジ茶には、香りの効果と美味しさだけでなく、前田さんの木と森への愛情が詰まっている。

 

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 天竜の森は、私たちが学校で習ったように明治の偉人金原明善(きんぱらめいぜん)の天竜川治水事業の一つとしてスギやヒノキが植林された人工林だ。人工林は人が手を掛けなければ荒れ果ててしまうという。

 国産の木材需要が低迷している今、森を維持するためには売れなくても伐らなくてはいけない。ブランド木材の天竜杉や檜も例外ではない。そうやって維持された森からの恩恵を私たちは知らずに生活している。

 前田さんは、その森の中で建材に出来ず「不要の木」とされていたクロモジを、森を身近に感じるきっかけのお茶にしたのだ。

 街に住んでいると生活の中で森や山を意識することは少ない。でも、クロモジ茶と出会って4年。何も知らなかった私が今、森に興味を持ち、大雨の時に被害が少ないのは林業に携わる方々によって、長年手をかけ維持されてきた森のおかげだと想像するようになった。こんな小さなティーバッグなのに、想いを持って作られ森に育まれた美味しいものの力は侮れないのだ。

 

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Kissa & Dining山ノ舎のスタッフさんと、きこりの前田さん

 

 天竜の森のクロモジ茶「Kicoroの森の香茶」は、天竜区二俣のKissa & Dining山ノ舎(やまのいえ)でも、美味しいお料理と一緒に楽しむことが出来る。ぜひ想像を超える香りを味わっていただきたい。

 山ノ舎は、きこりの前田さんのテリトリーでもある。特に夜営業の日はかなりの頻度で遭遇出来るらしいから、森の話をつまみに飲んでみるのもきっと楽しい。

 クロモジ茶は市内の飲食店で飲める場所も増えている。この夏、森が育んだ心地よい香りがするクロモジ茶を味わいながら「天竜の森」に誘われてみてはいかがだろうか。

Kissa & Dining 山ノ舎

https://www.facebook.com/kissa.yamanoie/

〒431-3314 浜松市天竜区二俣町二俣1283-1  TEL.0539-25-1720

 

Kicoroの森の香茶(クロモジ茶)通販

https://poke-m.com/products/5663?related_article_type=products

編集部:廣上明子(海の湖HAMANAジェンヌ)

 

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