発明のまち。
8/16
浜松市楽器博物館見どころここが毎日10時から16時まで一時間ごとに行われる展示楽器のデモンストレ-ション。目玉は発明当時のピアノの演奏。現存するものは世界にわずか3台。新たに復元されたピアノでその音色を聞く事ができます。誰が考えたのか。形を見るだけでも面白い。世界で最初のピアノの音色TEL053-451-1128http://www.gakkihaku.jp〒430-7790 浜松市中区中央3-9-1■開館時間/9:30~17:00■休館日/第2・4水曜日、年末年始、 その他臨時施設点検日■料金/大人400円、高校生200円、 中学生以下・70才以上無料 ■駐車場/バス専用4台 中に入ると、美しい調べが耳に飛び込んできた。それは定時に行われている展示楽器のデモンストレ-ションで、このとき奏でられていたのは、世界初のピアノを復元したもの。演奏者の女性によると、弦を弾いて音を出す鍵盤楽器『チェンバロ』をハンマ-で弦を叩く方式に改良し、音の強弱をつけられるようにした画期的な楽器が『ピアノ』。ピアニッシモ、つまり小さな音も出せるという意味で名付けられたそうだ。文字通り四角い『スクエアピアノ』、中に衣類を収納できる『キャビネットピアノ』など、豊富なピアノコレクションからは、その後の進化と変遷を知ることができ、すべてを見終えるとすっかりピアノ通になる。 館内には、他にもありとあらゆる国、あらゆる年代の楽器が並ぶ。ステッキを兼ねたバイオリンや、ヘビのような管楽器は、一体誰が考えたのか。形だけ見ても実に面白くて見飽きない。どれも貴重なもので演奏はできないが、いくつかはヘッドホンで音色を聞くことができる。風で弦を振るわせる原始的な構造の『エオリアンハープ』は、楽器の始祖鳥のようなものだろう。アメリカの山麓で収録された風の名演奏で聞くその音色は、心を揺さぶって響く。07
元のページ