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東名高速道路三ケ日ICより約30分、愛知県豊橋市と静岡県湖西市の間に位置する「普門寺」。
開山から1300年と歴史あるこのお寺には国指定重要文化財・愛知県指定文化財など数多く所蔵されています。
自然豊かな場所にある「普門寺」の敷地内には、紅葉が約300本植えられており、紅葉シーズンには「もみじ祭り」が開催されるなど「豊橋のもみじ寺」として親しまれいます。
今月のイチオシでは、1年を通して多くの観光客が訪れる愛知県豊橋市の「普門寺」をご紹介します。
普門寺は、奈良時代となる神亀4年(727)、聖武天皇の勅願で行基菩薩により開山されました。
源頼朝公、今川義元公、徳川家康公や江戸幕府からも庇護を受けた歴史があり、再来年の2027年で開山1300年を迎える歴史あるお寺です。
平安時代に造像された国指定重要文化財の仏像6躰、愛知県指定文化財の仏像3躰をお祀りしているなど、多くの文化財を所蔵しています。
現在は、55代目の林義将さんが住職としてお寺を守っています。
山々に囲まれて自然豊かな土地に構える普門寺は、四季折々の自然の表情を楽しむことができます。
広い境内には紅葉をはじめ、さくら、ミツバツツジ、アジサイなどが植えられており、1年を通して美しい景色が広がります。
中でも、注目したいのが紅葉。
一般的な紅葉は11月が見ごろとされていますが、普門寺のもみじは12月前半まで長く楽しめます。
そのため、混雑時の観光シーズンをずらして、ゆっくり拝観に来られるかたも多数いらっしゃるとのこと。
撮影の定番スポットとして仁王門裏にある「普門寺 名残もみじ」は、境内で1番遅く色付くもみじで、毎年多くの方が楽しみにしている景色です。
愛知県で1番遅くまで紅葉を楽しむことができることから、「豊橋のもみじ寺」という愛称でも親しまれています。
2025年も、11月21日(金)~12月14日(日)まで「普門寺 もみじ祭り」を開催予定!!
「普門寺 もみじ祭り」は、今から30年前から始まったイベントです。
もともとは12月の第1日曜日のみの開催でしたが、年々参拝客が増えイベントの規模が大きくなり、3年前からは3週間のロングランイベントとして毎年2万人が訪れる人気紅葉スポットとなりました。
本堂の朝もみじ
「普門寺 もみじ祭り」の期間中は、普段非公開の「普門寺 仏像館(文化財収蔵庫)」が開帳され、所蔵している平安時代~鎌倉時代に造られた文化財の仏像を見ることができます。
一般的に重要文化財などの写真撮影は禁止とされるケースが多い中、普門寺ではすべてを撮影することが可能です。
貴重な文化財と美しい景色を堪能できる「普門寺」は愛知県の観光名所としても有名なお寺です。
昨年の2024年もみじ祭りでは、期間中の週末に東三河の美味しいものが食べられるキッチンカーが並び、普門寺歴史講演会、仏像グッズフェスなどのイベントも開催されました。
普段は非公開の国重要文化財 仏像6躰+愛知県指定文化財 仏像3躰の合計9躰の仏像を見ることができる「普門寺 仏像館(収蔵庫)ご開帳」も開催。
さらに、昨年は愛知県指定文化財に指定された国内最古の起請木札を含む4点を指定後に初公開されました。
もみじ祭りに訪れるおすすめの時間帯は、朝8時~10時頃までの「朝もみじ参拝」。
本堂と大師堂の朝もみじ
朝のすがすがしい山寺の空気と朝日を浴びてキラキラと光るもみじは見ごたえたっぷり。混雑も少なくゆったりと鑑賞することができます。
2025年のイベント内容は、10月頃にInstagramや公式サイトで情報発信があるとのこと、どんな内容になるか楽しみですね!
遠州・三河地域は、古来より地域や仰の垣根を超えて交流が盛んだった地域です。
このことから、もみじで有名な、小國神社・龍潭寺・尊永寺・普門寺の四社寺で協働して『もみじめぐり御朱帳』が頒布されています。
もみじの美しい荘厳な社寺の中を参拝・散策することで、各社寺のご神徳とご加護をうけることを『もみじめぐり』と表しているそう。
☆巡る寺社☆
・遠江國一宮 小國神社(静岡県周智郡森町)
・萬松山 龍潭寺(静岡県浜松市)
・法多山 尊永寺(静岡県袋井市)
・船形山 普門寺(愛知県豊橋市)
「古人に心を重ね、祈りのところと自然への感謝を日常に感じていただきたいという願いを込めて『もみじめぐり御朱帳』を奉製しました。御朱印帳ですが、ミニ屏風として神棚、仏壇、居間、玄関、職場に置いて頂ける大きさです。身近な所に置いて頂くことで各寺社の神仏からのご加護を頂けます。」と話す住職の林義将さん。
2016年12月31日から授与されている「先代住職の切り絵御朱印」。
先代住職が高野山の縁起物「宝来(ほうらい)」を模して御朱印紙を手切りしたのが始まりだそうです。
JR東海とのコラボレーション切り絵御朱印
一般的に手書きの御朱印を手に取ることはできますが、丁寧に絵がらを切り抜き、形にしていく御朱印は全国的にみても珍しいといえるでしょう。
先代住職の切り絵御朱印、宝来を手切りして45年の技術。
切り絵御朱印の朱印紙文字も、先代住職が1枚1枚手書きしています。
公式サイトに「切り絵ギャラリー」のページがありますのでぜひチェックしてみてくださいね!
映えスポットを林住職に解説していただきました。普門寺を訪れた際にベストポイントで撮影してみてくださいね!
江戸時代に建立された本堂、大師堂、弁天堂周辺のもみじは、境内の中でも標高が高い所にあるため早い時期から色付いてきます。
枝ぶりの良い古木もみじが色付き、その後、古木もみじより若い木が色付いてきます。
お堂と紅葉を一緒に撮影すると、もみじ寺の趣を写真におさめられるため、おすすめのアングル。
日当たりにより青もみじ、橙色、黄色、朱色など色とりどりの紅葉を楽しむことができ、その風景はまるで僧侶が身に着ける錦色の袈裟のようです。
境内には、秋に咲く珍しい桜「ヒマラヤザクラ」を20本ほど植えています。
11月中旬から開花して、11月下旬には桜の花と紅葉を同時に楽しむことができます。
愛知県内の紅葉を締めくくる、遅い時期まで紅葉を楽しめる「豊橋のもみじ寺 普門寺」。
遅く紅葉が色づく境内の中でも、紅葉シーズンの最後を彩るのが、仁王門裏の古木もみじです。
紅葉シーズンの終わりを惜しむ気持ちを込めて「名残もみじ」と呼ばれています。
普門寺へ足を運んで頂くキッカケづくりとして、InstagramやYouTubeなどで情報を発信しています。
また、地域の方々とのコラボレーションイベントや塗香(ずこう)づくり・もみじ祭り開催時に仏像グッズフェスなど気軽に足を運んでいただけるような取り組みをしています。
塗香(ずこう)とは、主に真言宗の僧侶が身と心を清めるため、手に塗る粉末のお香のこと。
粉末にした白檀(びゃくだん)、桂皮(けいひ)などの香木・香料を調合しオリジナルの和の香りを製作できます。
「実際に参拝頂くことで、先人が守り伝えてきた自然と歴史文化の魅力を感じて頂きたいです」と林住職。
Instagramではお寺での住職の様子や仏像の解説などが、初心者にもわかりやすく発信されています。
普門寺は2027年に開山から1300年を迎えます。開山1300年記念事業として普門寺仏像館(文化財収蔵庫)の改修を計画しています。
国指定重要文化財・愛知県指定文化財など普段見ることができない重要文化財を、いつでもみなさまに身近に感じていただけるような施設を目指しています。
地域の宝である文化財や紅葉をはじめとする自然環境を、みなさまと一緒に守っていけたらと思っております。
みなさまの拝観をお待ちしております。
今月のイチオシは愛知県豊橋市「もみじ寺 普門寺」をご紹介しました。
歴史あるお寺の風格と周りの自然がとても心地よく、何度も足を運びたくなるような居心地の良さを感じました。
お寺を身近に感じていただけるような取り組みも多くされていますので、Instagramや公式サイトをぜひチェックしてみてくださいね!
【高野山真言宗 船形山 普門寺】
〒441-3104
愛知県豊橋市雲谷町ナベ山下7番地
0532(41)4500
【公式サイト】
https://fumonji727.com/index.php
【Instagram】
https://www.instagram.com/humon_ji/
【取材 三井忍】
【写真提供 普門寺】
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