湖西市新居町名物ブランド牡蠣「プリ丸」は独自の手法で育てているからこそ美味しい

浜名湖の地形を生かし独自の手法で育てている湖西市新居町のブランド牡蠣「プリ丸」。

海水と淡水が混ざりあう汽水湖は川や山の恵みを受け牡蠣の餌となるプランクトンを多く含んでいます。

牡蠣の成長に合わせ、餌となるプランクトンが豊富な水域を移動させる浜名湖ならではの生育方法のため成長が一般的の牡蠣より早く、約１年半でうまみのつまった大粒の牡蠣になります。

味にも特徴があり、汽水湖の牡蠣は塩味加減が抜群で、特に焼き牡蠣は醤油などの味付けがなくても上品な味で牡蠣特有のくさみやえぐみが少なく食べやすいと大好評です。

焼き牡蠣にするとその名のとおり身がしまり「プリっ」としていて口にほおばると幸せな味と食感が広がります。

【プリ丸の養殖方法】

7月にホタテの貝殻７２枚に牡蠣の種を付けて海湖館近くの養殖場に入れます。

10月に一度引き上げ、種がついた７２枚のホタテの貝殻を１０枚に間引く作業を行います。

プランクトンが豊富な養殖場に移動し中間育成を翌年9月までの約1年間行います。

10月～12月にかけて山からの恵みを受け植物プランクトンが多い三ケ日庄内地区に移動し育成します。

養殖期間は約1年半。

成長に合わせ場所を移動させる独自の手法により一般の牡蠣よりも育成期間が短くても身が大きくうまみがつまった牡蠣に成長します。

浜名湖の養分を吸って大きく成長した牡蠣

【湖西市新居町の海湖館の牡蠣小屋は3月24日まで】

海湖館の牡蠣小屋は昨季まで仮設の小屋を野外に設置し営業していましたが、

今季は海湖館の2階に牡蠣小屋を開設し、焼き牡蠣の体験スペースと食堂と分けて営業しています。

焼き牡蠣スペース

食堂では目の前に広がる浜名湖や湖西連峰を見渡すことができ、景色も食事と一緒に楽しむことができます。

美しい浜名湖の景色を見ながら
絶品の牡蠣料理を楽しむことができます

焼き牡蠣体験ではお店の方と話をしながら焼き上がりを待つのも醍醐味。

美味しい牡蠣の見分け方や家庭でできる美味しい牡蠣料理の話など牡蠣のプロに聞いてみるのも牡蠣小屋ならではの楽しみ方です。

【海湖館の浜名湖尽くしのメニュー】

浜名湖の海の幸を１１品集めた1番人気のまる得セットは3500円。焼き牡蠣は３個1200円。

今季からプリ丸のバター焼き1000円とこだわり漁師の青のり餃子500円が新メニューに加わりました。

牡蠣と一緒に楽しめるサイドメニューも充実しています。

食事処のメニューは全て税込み表記です。

食事処のメニューは全て税込み表記です

【海湖館でプリ丸の購入可能】

陸揚げされたばかりの新鮮な牡蠣「プリ丸」は海湖館１階で購入することができます。

バケツ１杯（牡蠣の大きさによって異なります）15～20個入りで1,500円（税込み）で販売中。

海湖館で牡蠣販売しているマルア水産は、大正時代から牡蠣養殖業を営み橋爪秋久さんが3代目の代表としてプリ丸を守っています。

家庭で食べる美味し方法や牡蠣の保存方法など、マルア水産の方が丁寧に教えてくれます。

希望の方にはプリ丸の扱い方の説明書きをもらうことができますので安心してお買い求めいただけます。

バケツ１杯（牡蠣の大きさによって異なります）
15～20個入り1,500円（税込み）で販売中

マルア水産提供

現在、新居町で牡蠣の養殖業を営んでいる漁業関係者はわずか11軒と全盛期の半数以下です。

高齢化と後継者不足により年々担い手が少なくなっているとマルア水産の橋爪さん。

プリ丸を守る漁業関係者が1年半かけて大切に育てた「プリ丸」は希少価値が高い牡蠣と言えるでしょう。

浜名湖の恵みを受けて大切に育てられた新居町のブランド牡蠣「プリ丸」。

浜名湖が誇る海の幸を3月24日まで季節限定で味わえます。今が旬の「プリ丸」をぜひご賞味ください☆海湖館でお待ちしております。

★海湖館　牡蠣小屋

連絡先：090-8186-1217

営業期間：12月～3月

※詳しくはチラシをご覧ください

【取材・文】三井忍

【取材協力】マルア水産　代表橋爪秋久さん

今切体験の里海湖館

湖西・新居観光協会

【写真提供】湖西・新居観光協会