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新所原から天竜二俣へGo!天竜浜名湖鉄道フリーきっぷを使って、のんびり列車旅!

2023.11.07

天竜浜名湖鉄道は、掛川駅から浜松市内を経由して湖西市の新所原駅とを結んでいる第三セクター鉄道です。
駅の数は全部で39駅。沿線の車窓風景を楽しんだり、国の登録有形文化財となっている駅舎を見たり。駅舎併設店舗なども人気です。

今回は湖西市新所原駅から天竜二俣駅まで、フリーきっぷを使って楽しんだ列車旅の様子をお届けします。

湖西市の新所原駅から出発!

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JR掛川駅から湖西市のJR新所原駅まで。

JR東海道線を迂回する形で走る天竜浜名湖鉄道(以下、天浜線)は、車窓風景を含め日本の原風景が感じられると人気のローカル鉄道です。

今回の列車旅のスタートは新所原駅。JR新所原駅と連絡通路で繋がっているので、JR線からスムーズに乗り換えできますね。

 

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上の写真は天浜線の西側玄関口として親しまれている新所原駅の外観です。駅舎内にはテイクアウトのうなぎ専門店・駅のうなぎ屋「やまよし」があります。

 

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2022年11月1日~2023年1月31日まで、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とのコラボイベントにより、フリーきっぷは記念乗車券仕様でした

 

天浜線のフリーきっぷは、全部で4種類。

全線で乗り降りが自由にできる「1日フリーきっぷ」、新所原~天竜二俣の区間で乗り降り自由な「みかんきっぷ」、掛川~西鹿島の区間乗り降り自由な「茶畑きっぷ」、そして遠州鉄道との共通フリーきっぷ「天浜線・遠鉄共通フリーきっぷ」です(「天浜線・遠鉄共通フリーきっぷ」は東ルートと西ルートがあります)。
どのきっぷの使用期限も1日限りです。

詳しくは天浜線の公式サイトをご覧くださいね▼

天竜浜名湖鉄道の公式サイト(外部リンク)

 

筆者が購入したのは、新所原駅から天竜二俣駅までの区間で乗り降り自由な「みかんきっぷ」です。

フリーきっぷ購入時に、沿線のグルメ情報が掲載されている「天浜線沿線どうまいグルメガイド」と、沿線の社寺を紹介している「天浜線御朱印めぐり心の旅」をいただきました。
どこへ行こうか迷っちゃいますね。

天浜線は日中の運行本数が1時間に1本程度。筆者は駅で入手した紙の時刻表をポケットに忍ばせておきました。

 

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新所原駅を出発してしばらく経つと、進行方向右側に浜名湖が! のんびりとコトコト列車に揺られながら浜名湖を見るっていいなあ。

 

奥浜名湖駅に到着!

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天浜線沿線どうまいグルメガイドを眺め最初にどこへ行こうか考えた結果、まずは奥浜名湖駅で下車し、はちみつ専門店・長坂養蜂場へ行くことにしました。

奥浜名湖駅は愛称(副駅名)を【ぶんぶんに出会えるまち】と言い、駅名看板などには同店のキャラクター・ぶんぶんが描かれています。

 

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奥浜名湖駅から店舗まで徒歩約5分。目印は国道301号線沿いに立つ大きな看板です。

 

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左上:店舗入り口ではドリンクサービスあり、左下:二代目の蜂蜜、右上:はちみつ製品が並ぶ店内、右下:店内からミツバチの観察も

 

店内に足を踏み入れると、目の前にははちみつ製品がいっぱい!

スタッフに伺ったおすすめ商品は、あかしあの花とみかんの花の蜂蜜をブレンドした同店オリジナルはちみつ「二代目の蜂蜜」です。そのままはもちろん料理の調味料にも使えるので、好みの召し上がり方でどうぞ。

店頭では瓶入り商品のほか、好きな量だけ買える量り売りにも対応。はちみつを詰める瓶は持ち込みOKです。

 

その他、国産や世界のはちみつ各種、スイーツ、健康食品に化粧品など、多くのはちみつ製品が購入可能です。

 

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左:ぶんぶんのはちみつプディング、右:はちみつソフトクリーム

 

上の写真は、どちらもリピーター続出の人気スイーツ「ぶんぶんのはちみつプディング」と、追いはちみつが大好評の「はちみつソフトクリーム」です。長坂養蜂場オリジナルの味を、ご賞味あれ!

詳しくは長坂養蜂場の公式サイトをご覧ください▼

長坂養蜂場の公式サイト(外部リンク)

 

ラッピング列車ぶんぶん号に乗車!

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長坂養蜂場を後にして奥浜名湖駅で列車を待っていると、やって来たのはラッピング列車ぶんぶん号。

複数のラッピング列車を運行する天浜線では、運行時間が合えば好みのラッピング列車へ普通に乗れるんです。
ラッピング列車の運行情報は公式サイトに最大2週間分の予定が掲載されるので、事前に調べることも可能。列車旅をより充実させたい方は要チェックです。

 

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左上:列車内から見た奥浜名湖駅、右上:ぶんぶんが可愛らしい車内、左下と右下:扉内側

 

ぶんぶん号は車両外観だけではなく、車両内でも可愛らしいぶんぶんがいっぱい!

さらに、車両内には座席・壁・床などにクイズや イラストが描かれ、ミツバチやはちみつについて 楽しく学べます。

2023年2月現在、ぶんぶん号は車輪整備のため運休中です。運行再開後にぜひご乗車くださいね。

 

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自動車から見る風景と異なる車窓風景は新鮮!

湖と線路の距離は一定ではなく、近づいたり離れたり。キラキラと光る浜名湖の湖面をいつまでも見ていたい。

とは思うものの、筆者が乗車したのは12:40発のぶんぶん号。空腹に勝てず浜名湖佐久米駅で下車し、同駅併設の喫茶店「かとれあ」で昼食としました。

 

浜名湖佐久米駅で昼食

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天浜線には喫茶店や手作りパン屋など、駅舎併設ショップが何店舗かあります。

浜名湖佐久米駅併設の喫茶店「かとれあ」もそのひとつ。列車の乗客以外の方も利用できるため、地元の方の憩いの場にもなっています。

 

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左上:店舗入り口から見たところ、左下:ホームが見えるカウンター席、右:コーヒーは一杯ずつ丁寧にサイフォンで

 

落ち着ける雰囲気の店内には、カウンター席とテーブル席が。カウンター席の一番奥の席から見えるのは、浜名湖佐久米駅のホーム。天浜線到着時もバッチリ見える、列車好きには堪らない特等席と言えましょう。

コーヒーは注文を受けてから一杯ずつ丁寧にサイフォンで淹れています。使用しているコーヒー豆は、かとれあ用にブレンドしたものだそう。ここでしか飲めない一杯ですね。

 

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かとれあのランチタイム(11:30~14:30)ではカレーやピラフ、スパゲティに加え、各種定食(焼肉、ハンバーグ、焼きそば)や日替わりランチが注文できます。

筆者が選んだのは自家製ビーフカレー。カレーやスパゲティはサラダ付きです。

カレーは昔ながらのやさしい味わいで、牛肉はほどよく煮込まれ美味満足。サラダの付け合わせの三ヶ日みかんも、甘くて美味しかった~。ごちそうさまでした。

 

気賀駅で下車休憩

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昼食後は気賀駅前にあり、大判焼きが人気の藤田屋へ。
フリーきっぷは乗車当日に限り何度でも乗り降り可能なので、沿線で気になる場所を見つけたら気兼ねなく立ち寄れるのが嬉しいですね。

 

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左:焼き上がる様子を見るのも楽しい、右:大判焼きはふっくらアツアツ

 

人気マンガ『ゆるキャン△』(芳文社 / あfろ)に登場した藤田屋の大判焼きは、あんことクリームの2種類から選べます。
「若い方はクリーム、年配の方はあんこの注文が多いかな?」と藤田屋のご主人。どちらにしようか迷ったら、1種類ずつ購入してみてはいかが?

 

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天浜線は全線にわたり国の登録有形文化財に登録されている貴重な鉄道路線です。下車した気賀駅は、本屋ほんや( 駅の中心的な建物)と上屋うわやおよびプラットフォームが登録されています。

 

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気賀関所本番所

 

列車の待ち時間には、気賀関所の見学もおすすめです。

現在の建物は1990(平成2)年に現在地へ復元したもので、行き来する人々を取調べる本番所のほか、内部に牢屋が設置された向番所むかいばんしょ、遠くを見張る役目を持つ遠見番所とおみばんしょなどがあります。遠見番所は実際に上れるんですよ。

 

気賀関所の公式サイト(外部リンク)

 

 

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桜の開花時期には都田川の桜堤が人気です。

都田川の桜堤へは気賀駅から南へ約300メートルほど。300本ほどのソメイヨシノが、都田川の堤防沿い約1.5キロにわたり咲き誇ります。
その様子はまるで桜のトンネル! 列車に乗り遅れないよう、お花見を満喫くださいね。

 

天竜二俣駅に到着

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乗って、見て、味わって。楽しかった天浜線フリーきっぷを使った列車旅のゴールが近付いてきました。

浜名湖やみかん畑などを見ることができた車窓風景とももうすぐお別れ。西鹿島駅を出発すると天竜川に差し掛かります。
河原に写るのは鉄橋を渡る列車のシルエット。

 

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2023年2月現在、天竜二俣駅の駅名看板は「天竜二俣駅」です

 

筆者が購入したのは新所原~天竜二俣の区間での乗り降り自由な「みかんきっぷ」なので、ゆったりのんびりとした列車旅は、ここ天竜二俣駅まで。

同駅には天竜浜名湖鉄道の本社があり、普段何気なく利用している駅本屋をはじめ、構内にある現役稼働中の転車台や扇形せんけい車庫、運転区事務室等などが、国の登録有形文化財となっています。

フリーきっぷの料金には含まれていませんが、転車台や扇形車庫の見学ツアーもありますよ。

 

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転車台

 

新所原駅から天竜二俣駅の間には、今回の立ち寄り先以外にも魅力的なスポットが多数あります。

列車の待ち時間に合わせて立ち寄り先を増やしたり減らしたり。自由に予定変更も可能です。

同鉄道のフリーきっぷは硬券なこともあり存在感バツグン。さらに金指駅等、列車の交換駅では対向列車の外観を見る楽しみも!

ちなみに今回の列車旅の運賃を通常計算すると、トータルで1,660円かかります。「みかんきっぷ」は1,430円なので、230円お得に乗れたんですね。やったあ!

 

のんびりゆったりまったりと、天浜線で思い出に残る列車旅を!

 

 

(文・写真:麻生のりこ)

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