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| ▲ 入場料は100円 |
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| ▲ 森さんから乗り換えた隊長 |
競艇場のエントランスは、とてもきれいだ。ちぎれた舟券などが散らばっているかと思っていたが、そんなものはまったくない。洗練された佇まいに、まず驚く。入場ゲートの横の窓口では予想紙が売られている。4種類くらいあって、売り子さんが「ウチのが一番当たるに〜」と声をかけてくる。ニコニコ顔のおじさんの窓口に行って1紙購入。おつりをもらいながら、「絶対当たる?」と聞くと「絶対当たるなら、こんなとこいやへんよお」とニコニコおじさん。そりゃそうだ。
予想紙にはこの日のすべてのレースの出走表と、ありとあらゆるデータが出ているので便利。初心者は買った方がいい。最終メインの12レースについては出走する選手の顔写真も掲載されている。「私、絶対このワタナベくんがいい!」。隊長が指さした選手は、たしかにかなりイケメン。しかし森さんはどこへ?短い恋だったようだ。
百円コインを入れると通過できる仕組みの入場ゲートを通り、中に入ると、エントランスで抱いた驚きは、驚愕となった。吹き抜けのホールにエスカレーター。まるでパリのショッピングモールだ。
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| ▲ パリのショッピングモールみたい |
「もっとさー、イカの匂いが漂っている感じだと思っていたのに、何なの、この大理石な感じは」と隊長。「ワンカップ大関がゴロゴロしてるかと思ってたのに」と私。「そうそう。イカをキッて噛みちぎりながら、ワンカップ飲んでペッ、みたいな。ね?」
ペッ、の意味はわからないが、だいたい同感だ。エスカレーターを登って2階に上がると、前面のガラスの向こうに湖のレース場のパノラマが広がる。日差しがいっぱいで、これも想像をまったく裏切る光景である。
平日の昼間とあって、お客さんの数は多くはない。ガラスの前の観戦席も、ゆったりとしてすいている。ギラギラとしたおじさんたちでいっぱいという想像も外れていた。だが、おじさんたちのくすんだダーク系ファッションと背中のまるさは、想像していた通り。パリのショッピングモールのような施設と、おじさんたちのとりあわせは、ちょっとちぐはぐだ。
「若い女性は、私だけだね」と隊長。じゃ、私は何なんだよ、という言葉をぐっと飲み込んだところで、S隊員が2人の男性を連れてきた。初心者の隊員たちに特別に競艇を指南してくれる先生たちである。「この道ン十年のモノホンだから」とS隊員に紹介され、「よろしくおねがいしまーす」と若い女性2人が頭を下げると、観戦席の後ろにある記入台で、先生たちがさっそく初心者講座を開いてくれた。 |