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とれたて耳より情報 Vol.25 『テレビの父』の偉業と巨大メディアの原点を知る 『高柳記念未来技術創造館』

『イ』の字を映し出すことに成功

浜松は、発明、開発の街。オートバイやオルガン、写真のフィルム、コンペイトウなど、 浜松産が日本初となったモノや技術は数知れず。『テレビ』技術も、そのなかのひとつです。

大正時代の末、浜松に、遠くの光景を目の前に再現する“無線遠視 ”の開発を夢みていた青年技術者がいました。浜松に生まれ、東京工業大学(現)で学び、静岡大学工学部(現))助教授となっていた、高柳健次郎です。

1924年(大正13年)、高柳氏は「無線遠視法」(テレビジョン)の研究を本格的に開始。そのきっかけは、フランスの雑誌に掲載されていた未来のテレビを描いたポンチ絵を見たことだったそうです。

世界最高水準のテレビ技術を開発

当時、日本でのテレビジョン研究は他に早稲田大学などで始まっていましたが、高柳氏はその先駆として、1925年には撮像と受像の両方に電子式の装置を用いるテレビ研究を開始。翌26年、送像側に機械式のニプコー円板と光電管、受像側に電子式であるブラウン管を使った方式の装置を開発し、ついに12月25日、浜松高等工業学校で 「イ」の文字をはっきりとブラウン管に映し出すことに成功したのです。

さらに、1928年には、人物の送像のテレビ実験に成功。以降は、世界の技術者と競い、1937年には、当時世界最高水準の走査線441本、毎秒30枚という現在のテレビに匹敵する受像機を完成させました。

『高柳記念館』がバージョンアップ。

『テレビの父』と言われる高柳健次郎氏。その偉業を偲び、テレビジョン発祥の地を記念するため、1964年に静岡大学内に設立された高柳記念館がリニューアルされ、07年の11月10日、『高柳記念未来技術創造館』としてオープンしました。






新しい創造館では、高柳健次郎氏の偉業に加え、テレビジョンの社会(産業界)への波及効果についての具体例などを展示。さらに、時代を創る技術開発によりマスコミに取り上げられた大学の卒業生、および性能・サイズ・生産量などで世界一といわれる部品や製品、企業の紹介、学内で取り組んでいる最新技術や未来技術などが紹介・展示されています。

巨大メディアの原点

また、「モノづくり」や科学技術への関心を高めるために市民や小中高生の見学場所として開放するとともに、講演会・交流会をはじめ、企画展やイベントなども実施。また、一階は、産学のコミュニケーションサロンとして学外の方(企業や卒 業生など)も利用することができます。

テレビは、現代社会に不可欠なメディア。テレビが、時代を創っているといっても過言ではありません。それは、浜松のエンジニアの、夢への情熱から始まったのです。 高柳記念未来技術創造館では、この巨大メディアの原点を知るだけではなく、その意義を改めて見直すことができるでしょう。

高柳記念未来技術創造館
[ 開館 ] 午前10時〜午後4時
[ 定休日 ] 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)。年末年始の静岡大学が定める日。
[ 入館 ] 無料
[ 交通 ] JR浜松駅北口バスターミナル15番、16番のりば 乗車約15分「静岡大学前」下車
[ 電話 ] 053-478-1402

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