Home > とれたて耳寄り情報 > 新鮮、爽快!浜松地ビールのススメ
夏本番。蒸し暑さを払って喉を落ちていくビールが、いっそうおいしい季節です。そこで今月の耳より情報は、浜松の地ビールにスポット。酵母が生きている生ビール。できたて、つぎたてをいただくことができる地ビールは、ビールの真の美味しさを堪能させてくれます。
地ビールとは?


チェコ製のビールプラント
日本では、以前は年間で2000キロリットルを生産できないとビール製造免許は取れませんでした。しかし、1994年に年間60キロリットル以上であれば製造が許されるようになると、全国各地に少量生産のブルワリー(ビール醸造会社)が次々に誕生。それらは地酒に照らして『地ビール』と呼ばれ、大ブームが起こりました。
地酒は、各地の酒蔵が、その地のものを原料にして仕込むお酒のことを言いますが、地ビールにはそうした定義はありません。地ビールとは、年間60キロリットル以上、2000キロリットル以下の、少量生産のブルワーのビールのことであり、言い換えればキリン・アサヒ・サッポロ・サントリー・オリオンの「大手5社」以外のビールのことです。ちなみに、原料を地のものに限ると、日本に地ビールは存在しなくなります。原料のひとつであるホップは、国産のものは大手ビール会社の自社農園でしか栽培されていないためで、全ての原料を国産で賄っている地ビールは、現在日本にはありません。
個性が地ビールの魅力


ヴァイツェン
レストランでは一杯420円。
瓶売りは1本410円
ビールの製造方法を簡単に説明すると、まず発芽させた麦を乾燥して成長をとめて麦芽=モルトにします。粉砕したモルトとお湯をタンクに入れ徐々に温度を上げて糖化させた後に濾過し、清く澄んだ麦汁にします。麦汁にホップを加えて煮沸し、その後ホップやモルトカスを沈殿させて約5度に冷し、それにビール酵母を加えて発酵させます。酵母が麦汁の糖分をアルコールと炭酸ガスに分解して誕生した若ビールを貯蔵タンクに移して約0度の低温で10〜30日間熟成させ、余分なビール酵母を濾過して取り除けば、ビールの出来上がりです。
ビールは、この製造法の細かい部分での違いや、原料、残った酵母などによる変質を防ぐために熱処理をするかしないか(しないものが生ビール)、色などによって、さまざまな種類に別れます。ビアスタイルと呼ばれる基本的な種類だけでも80以上。ヨーロッパの国々には、数えきれない地ビールのブルワリーがあり、小さなこだわりや違いを挙げれば、数えきれないほどさまざまなビールがあります。そして、それぞれが、その土地の、作り手の自慢なのです。少量生産、つまりは手作りと言ってもいい地ビールの楽しみは、まさにこの"違い"にあります。大手メーカーのビールは、日本のあらゆる人の好みの平均値がとられていて、誰でも抵抗なく受け入れられる味。それに対して地ビールは、各ブルワリーの個性がおいしさなのです。
飲み比べが楽しい


ポーター
レストランでは一杯420円。
瓶売りは1本410円
浜松の地ビールブルワリーのひとつ天神蔵は、もともとは日本酒の酒蔵。平成10年から、地ビールをつくっています。日本のブルワリーの多くは、ドイツのマイスターを師に製造していますが、天神蔵はチェコの技術とプラントを導入。チェコは、一人あたりの毎年のビール消費量が世界一のビール大国。ホップ、大麦、水というビールの味を決める3大原料の良質な産地で、ピルスナーという、最も一般的なビアスタイルの発祥の地。そのチェコに職人が赴き、修行した上で、地ビールづくりに取り組んでいます。
地ビールのブルワリーでは、1種類ではなく、たいていいくつかの種類のビールをつくっていて、味の違いが楽しめます。天神蔵の地ビールも3種類。『ピルスナー』は、ホップの苦みがきいて、爽やかな香味とすっきりとしたのど越し。日本の水にも相性のいいチェコ伝統のビールです。『ヴァイツェン』は、ドイツのヴァイツェン酵母を使用。小麦麦芽を50%以上使い、苦みが弱くフルーティな香りと上品な酸味が特長です。『ポーター』は、焙煎した麦芽を使い、香ばしくて苦みが少なく、やや甘く強い風味に仕上げたとダークな色合いの黒ビールです。


ピルスナー
レストランでは一杯420円。
瓶売りは1本410円
瓶売りもあるけれど、梁組などはそのままに明治時代の酒蔵を改築した天神蔵のレストランでは、できたての地ビールをサーバーからいただけます。生ビールは酵母が生きているビール。できたて、つぎたては格別です。ビールの味は1年中変わりませんが、暑い夏はのど越しに命があるビールのおいしさが、1ランクアップする季節。天神蔵レストランでは、9月はじめまで週末の金、土、日ビアテラスを開催。18時より一人1500円で飲み放題。また、525円で3種類を飲み比べることができるテイスターセットもあります。
地ビールは、大手のビールに比べてお値段はちょっと高め。けれども、新鮮でピュアな、ビール本来のおいしさは、地ビールでしか味わえないもの。浜松には、天神蔵の他にマインシュロス、浜名湖ビールと3つのブルワリーがあり、それぞれが個性あふれるビールをつくっています。この夏は、地ビールをめぐってみてはいかがでしょう。
| [ 社名 ] | 天神蔵(浜松酒造株式会社) |
|---|---|
| [ 所在地 ] | 浜松市中区天神町3-57 |
| [ TEL ] | 053-461-6145 |

















